新たに改訂されたセキュリティ対応組織の教科書を発表！

セキュリティ対応組織の教科書第3.2.1版が登場

日本セキュリティオペレーション協議会（ISOG-J）とNPO日本ネットワークセキュリティ協会（JNSA）は、ITU-T勧告X.1060に基づく「セキュリティ対応組織の教科書第3.2.1版」を発表しました。この新しい教科書は、セキュリティ対応組織の構築と運営に関する重要なガイドラインを提供し、世界中の業界関係者が利用できることを目指しています。

本書の目的

「セキュリティ対応組織の教科書」は、2016年に初版が公開されて以来、セキュリティ分野の標準的なガイドとして広く認知されてきました。第3.2.1版では、ITU-T勧告X.1060に基づく内容が盛り込まれ、特に最新のセキュリティ状況に合わせた改訂が行われました。これにより、国内外のセキュリティ組織が効果的に運営できるようサポートしています。

主な新機能と改訂点

1. セルフアセスメントハンドブックの追加
- 本書には、セキュリティの実施状況を自己評価するためのハンドブックが新たに加わりました。このハンドブックは、64種のサービスを一覧し、実施方法についても詳しく説明しています。これにより、読者自身がセキュリティの状態を確認し、改善策を検討する助けとなるでしょう。

2. FIRST CSIRT Service Framework v2.1.0とのマッピング
- セキュリティインシデント対応チーム（CSIRT）のサービスについての検証に役立つ新たなマッピングも追加され、FIRST CSIRT Service FrameworkとX.1060に基づくサービスとの関連を明確にしました。これにより、セキュリティサービスの全面的な理解がより容易になりました。

3. 英語版の提供
- 国内だけでなく、国際的にも活用されることを視野に入れ、本書の英語版が追加されました。これにより、日本から先駆けて世界のセキュリティ実務者へ貢献できる内容が提供されます。