ジャーナリズムXアワード受賞作
2021-09-07 10:39:14
第2回ジャーナリズムXアワード受賞作品が決定!市民の視点から選ばれた作品とは
第2回ジャーナリズムXアワード受賞作品決定!
2020年に発表されたジャーナリズム関連の作品や活動の中から、市民の視点で選ばれた受賞作が発表されました。ジャーナリズム支援市民基金が主催するこのアワードは、業界の既定路線に捉われず、未知なるジャーナリズムの形を探求することを目的としており、幅広い応募から選考が行われました。
受賞作品の概要
今年度の大賞に輝いたのは、映画『はりぼて』です。制作に関わったのは、富山県のローカルテレビ局、株式会社チューリップテレビの五百旗頭幸男氏と砂沢智史氏です。この作品は、富山市議会で発生した政務活動費の不正を追い、地元の腐敗を暴く過程を描いています。受賞者は、自らの経験から「市民の目線で権力を問い直すことの重要性」を強調しており、権力者を「悪」と決めつけず、共感をもって取材に臨んだ姿勢が評価されています。
その他の受賞作品
ジャーナリズムY賞
次に、ジャーナリズムY賞に選ばれたのは、三浦英之氏の著作『白い土地ルポ・福島「帰還困難区域」とその周辺』です。福島の現実に対する深い洞察を多面的に掘り下げ、読者に真実を伝える一冊となっています。三浦氏は、自身の活動を通じて政治の不公正を問い続ける姿勢を示しており、今後のジャーナリズムの可能性を拓く作品としての期待が寄せられています。
ジャーナリズムZ賞
ジャーナリズムZ賞には、3つのプロジェクトが選ばれました。まずは、静岡新聞が取り組んだ「サクラエビ異変」。これは中堅・若手記者によるサクラエビの不漁に関する長期的な調査報道です。次にたかまつなな氏によるメディアミックス発信は、SNSを駆使してジャーナリズムを広げる新たな試みとして評価されています。また、一般社団法人NO YOUTH NO JAPANも受賞し、若年層をターゲットにした政治啓発の活動が注目を集めました。
選考の背景
今年の選考は、応募作品の幅広さや多様性が特に目立ちました。新型コロナウイルスの影響をはじめ、社会や政治に関する重要な問題が反映されており、応募者たちの真摯な姿勢が強く感じられました。特に、個人や小グループが発信する「未知なるジャーナリズム」の姿勢が、アワードの趣旨と合致することから、選考委員たちも非常に苦労した様子が伺えました。
第3回ジャーナリズムXアワードは、来年2021年の成果物を対象に公募される予定です。新たな視点や形式で進化するジャーナリズムに期待が寄せられています。市民が自主的に情報発信する新時代において、果敢に挑戦するジャーナリストたちの姿勢に注目したいものです。
会社情報
- 会社名
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ジャーナリズム支援市民基金
- 住所
- 東京都大田区
- 電話番号
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