リオデジャネイロを訪れた石破総理、日系人との懇談で抱負を述べる

リオデジャネイロにおける石破総理の挨拶



令和6年11月19日、リオデジャネイロにて在留邦人や日系人との懇談を行った石破茂総理。彼は36年ぶりにこの地を訪れ、日本ブラジル移民80周年の記念行事に参加したことを振り返りました。

総理は「ボン・ジーア!おはようございます」と、現地の人々に挨拶をしつつ、自らの来訪の意味を強調しました。前回の訪問は皆さんがご存知の通り、80周年記念行事として秋篠宮様と共に来た時以来。36年後に自らが総理としてこの地を再訪することができ、とても嬉しく、驚いていると語りました。

リオデジャネイロには世界最大の日系社会が存在し、彼らはブラジル社会において重要な役割を果たしているとし、その貢献を誇りに思うと述べました。日系人たちは、和食や和太鼓、盆踊りなどの日本文化を広め、市民の間でも人気を集めています。また、スポーツ分野においても、ナガイさんと呼ばれる方が貧困地域の子供たちに柔道教育を提供し、人生を開く手助けを行っていることに触れました。

総理は、今後とも日本政府が日系人の活動を支援していく意向を表明し、日本が信頼される国として、さらなる貢献を目指すことを誓いました。G20サミットのテーマである「貧困と飢餓」に対抗するための取り組みについても言及。飢餓や貧困が未だに解決されていない現実を直視し、対立と分断を乗り越え、これらの問題解決に向けて全力を尽くす意向を伝えました。

また、日本の人口減少や経済力の低下といった課題についても触れ、再び国全体の活力を取り戻し、世界平和に寄与する国としての姿を示すために努力することを約束しました。

懇談の中で親しい友人たちの話をし、自身の人間関係を再確認した石破総理。今回のリオデジャネイロ訪問が、日本とブラジル、そして日系人社会とのさらなる絆を深める一助となることを期待しています。最後に、懇談に参加した皆さんへの感謝の気持ちで締めくくりました。

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