岡山大学がSDGs推進表彰でハイドロヴィーナスの取り組みを発表

岡山大学がSDGs推進表彰での革新を紹介

2025年8月20日、国立大学法人岡山大学で、2024年度SDGs推進表彰の受賞団体による発表が行われました。この中で、特に注目を集めたのが、学術研究院の比江島慎二教授と彼が関わる株式会社ハイドロヴィーナスです。彼らは水力発電機「Hydro-VENUS」を用いた革新的な取り組みについて詳細に説明しました。

「Hydro-VENUS」という新たな水力発電技術

ハイドロヴィーナスが開発した「Hydro-VENUS」は、水の流れを利用して半円柱型の振り子を振動させ、発電を行います。この方式は従来の潮流発電と異なり、プロペラを使用しないため、製造コストが低下し、維持管理が簡単です。このような革新は、エネルギー供給の安全性だけでなく、環境保全にも寄与します。

上田剛慈代表取締役は、「Hydro-VENUSはエネルギー生成を超えた価値を提供する技術です。地域社会での活用や環境保護の観点からも、デジタル・トランスフォーメーション（DX）を意識した取り組み」と説明しました。これは、ただの発電技術にとどまらない、持続可能な社会を目指す企業の意義深い姿勢を示しています。

学術機関と企業の強力な連携

岡山大学での研究活動は、学生や他の企業との連携を通じて、より多様なアプローチが可能になります。上田代表取締役は、「大学発ベンチャーとしての狙いは、他の企業では得がたい貴重なつながりです。この小規模ながらも高い存在感を保てているのは、岡山大学との連携が根底にあるからです」とコメントしています。これによって、地域社会への貢献がより強固なものになるでしょう。