農業体験で自立支援
2022-12-19 14:35:40

デジタルデトックスと農業体験で子どもたちの未来を育む取り組み

農×キャンプでデジタルデトックスの実施



山梨県の身延町では、近年問題とされている子どもたちのデジタル依存を解消するための新しい取り組みが始まっています。このプロジェクトは中高生を対象にしたもので、健康的な生活習慣の促進と自立を育むために「農×キャンプ」をテーマにしています。デジタルデバイスから離れ、大自然の中でさまざまな体験を通じて、生きる力を養っていこうというものです。

背景と目的



近年、スマートフォンやタブレットの普及に伴い、子どもたちがデジタルデバイスに依存する時間が増加しています。その影響で、親子や友人とのリアルなコミュニケーションが減少し、社会全体で問題視されています。そこで、身延町の取り組みでは、スマホのない生活を経験させることで、自己判断能力や他者との関わり方を学び、自立性を強化することに重点を置いています。

プロジェクトの内容



このプロジェクトでは、農業の実践を通じて、生命を育む「農力」を学ぶことができます。「デジタルデトックスキャンプ」では、山梨県健康増進課が主催し、農作業を体験することで、地域の特産品であるあけぼの大豆にも触れる機会が与えられます。夏には、自然の中でバーベキューを楽しんだり、キャンプファイヤーでの交流を行いながら、子どもたちの心を育てる環境を作り出しています。

クラウドファンディングの開始



このプロジェクトの資金調達として、2022年12月から2023年1月までクラウドファンディングが行われています。目標金額は500万円で、これにより子どもたちがより多くの体験を得るための費用が確保されます。支援者には、身延町特産のあけぼの大豆を使った加工品や、農業、キャンプ体験チケットなど、多彩なリターンが用意されています。

体験を通じた学び



農業は、食材を自分たちの手で生産することの大切さを教えてくれます。耕す喜びや収穫の喜びは、子どもたちに自律心と責任感を育むでしょう。また、農業体験を通じて、他者との協力やチームワークの重要性も学ぶことができます。これにより、リアルな社会でのコミュニケーション能力も向上します。

未来への展望



身延町では、この取り組みをさらに広げ、農業教育を提供し続けることを計画しています。令和5年度には、さくら国際高等学校と連携して、高校として認定される体制を整え、農業を学ぶ新たなカリキュラムも導入予定です。地元の資源を活かした教育プログラムは、子どもたちの将来の可能性を広げ、地域自体の魅力を高めていくことでしょう。

デジタルデトックスをテーマにしたこのプロジェクトは、子どもたちの成長を支える大切な活動として、多くの人々の理解と協力を得て展開されています。田舎での宿泊や自然体験を通じて、次世代がしっかりとした自立心を持って未来を切り開いていくことが期待されます。

会社情報

会社名
一般社団法人 cultivate the life school
住所
山梨県南巨摩郡身延町上之平558
電話番号
080-1353-5961

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