Dotcon、サウジアラビアでの高級ホテルプロジェクトが始動!
中東の砂漠地帯に位置するサウジアラビアで、透水貯留浸透コンクリート「Dotcon」が初めて導入されます。施工されるのはリヤド市内のシェラトンホテルのエントランスと大型駐車場。これにより、Dotconは中東湾岸地域での本格展開を進め、独占販売契約も締結される予定です。
松島栄一氏の参画と包括的戦略
この中東展開を後押ししているのが、PUMP MAN株式会社の取締役に就任した松島栄一氏です。彼の豊富な経験と国際的な視点が今回のプロジェクトには欠かせません。松島氏は製造業やインフラ整備、デジタルトランスフォーメーションに25年以上携わっており、国際プロジェクトの運営に精通しています。彼の指導のもと、Dotconは新たな市場での信頼を築くことが期待されています。
7月1日付での就任直後から、松島氏は卓越したリーダーシップを発揮し、企業をグローバルな舞台へと押し上げています。
Dotconの特長とその利点
Dotconは、雨水を地中に還すことができる透水性コンクリートです。従来の舗装とは異なり、雨水をその場で吸収し、浸透させる能力が備わっています。以下の特長が評価され、今回の施工に至った理由です。
- - 透水率100%: 最大97.7 mm/hのスピードで水を吸収し、持続的な性能を維持
- - 貯水能力: 1枚あたり14Lの一時的な貯留が可能
- - ヒートアイランド現象の緩和: 従来材と比較して最大-2.4℃の温度低下を実現
- - 設計・施工コストの削減: 水勾配や排水桝を不要とし、経済的メリットを提供
中東における雨水管理の重要性
中東地域は降水量が極端に少ない一方で、降雨時には短期間に大雨が降ることがあります。この特性により、不透水舗装の使用は冠水のリスクや路面劣化を招く要因となっています。Dotconは以下の点でこれらの問題の解決策として期待されています。
- - 雨水をその場で吸収し、ピーク時の排水量を抑える
- - 排水インフラの過負荷を軽減
- - 地面の温度を安定化させる保水機能
グローバル展開への足がかり
サウジアラビアでのDotconの導入は、同製品が世界市場に進出する重要な第一歩です。日本からの“水循環インフラ思想”が国際的な都市開発の新たな選択肢として注目されています。今後、PUMP MANは松島氏のリーダーシップのもと、アジアやアフリカ、北米へも展開を計画しています。国境を越えた新しいインフラ技術が持続可能な都市開発に寄与していくことが期待されます。
まとめ
Dotconのサウジアラビアでの導入は、単なる商業的成功を超え、持続可能なインフラとしての可能性を広げる重要なマイルストーンです。新しいインフラ思想が中東の都市づくりにどのような影響を与えるのか、今後の展開に目が離せません。