福岡市発、HR CAMPの成果を発表
2023年、福岡市で新しいアクセラレーションプログラム「HR CAMP Powered by FECC」がスタートしました。このプログラムは、福岡市と北九州市に拠点を置くスタートアップの人事担当者を対象にした約3ヶ月の短期集中型プログラムです。目指すは、人事労務における課題解決や知識の習得を通じて、HR INNOVATOR(人事労務の変革者)を輩出することです。
HR INNOVATORとは?
HR INNOVATORとは、事業の成長に貢献する人事戦略を打ち立て、経営者とともに業務を推進する専門職を指します。このプログラムを通じて、人事労務の専門性を高め、福岡を働きたい街として実現するための人材育成を目指しています。
プログラムの特徴
HR CAMPは3つのコンセプトの下に実施されています。
全国の労働相談センターでは初の試みとして、人事労務担当者のためのプログラムを展開。
地域を越えて活躍できる人事担当者を育成。
戦略的施策「攻めの人事」と従業員の労働環境を整える「守りの人事」をサポート。
支援メニュー
プログラムの中では、以下の支援が行われています。
- - 個別相談: FECCの相談員が各社の課題に応じたサポートを提供。
- - メンタリング: 必要に応じて外部専門家が参加し、個別のメンタリングを実施。
- - 集中相談プログラム: 採択者と専門家が2日間にわたって集中して課題を解決し、交流を図ります。
スケジュール
プログラムは5月に公募が開始され、6月には採択が決定。6月中旬には集中相談プログラムが実施され、その後約3ヵ月にわたり参加企業の支援が行われました。そして、ついに10月12日に成果報告会が開催されました。
Vol. 1(第1期生)の発表
参加企業は、以下の3社です。
- - TechHouse.Works 株式会社 - アントレプレナー集団による新規事業の創出。
- - neuet 株式会社 - シェアサイクルサービス「チャリチャリ」の提供。
- - ハインツテック株式会社 - ナノチューブ膜スタンプの開発。
成果報告会では、各社がこの3ヶ月間に得た成果を発表し、参加者全員がその知見を共有しました。この共有を通じて、横のつながりを強化し、それぞれの企業が自社で活かせるようなヒントを得ることができました。
目指す未来
HR CAMPを通じて輩出された人事担当者たちが集まり、人事労務のエコシステムを地域に根付かせ、選ばれる地域を築いていくことを目指しています。このように、福岡が人事労務における革新の拠点となる未来に期待が寄せられています。
福岡市雇用労働相談センター(FECC)について
FECCは、ベンチャー企業等からの雇用に関する相談を受け付ける施設で、専門家が無料でアドバイスを提供しています。これにより、労使間のトラブルを未然に防ぎ、地域経済の活性化を図る役割を果たしています。
今後も福岡市の人事労務の未来に目が離せません。