新たなアート文化の幕開け、真庭市にミューラルアートが誕生
三菱鉛筆が設立した一般財団法人表現革新振興財団が、本格的な活動を開始しました。この財団は、三菱鉛筆の長期ビジョン「ありたい姿2036」の実現を目指し、自己表現を楽しむための活動を支援することを目的としています。特に、今回の活動の一環として、岡山県真庭市において日本最大規模の床面ミューラルアート制作に協賛しています。
財団の重要な使命
この財団は、人々の独自性を引き出す新技術の開発を行い、書くこと、描くことの楽しさを広めることに力を入れています。自己表現を通じて、多様性を認め合い、共生を推進する社会の実現に貢献することが目標です。このような背景のもと、地域社会のアートや文化の発展を図る取り組みが始まりました。
ミューラルアートプロジェクトの概要
今回のミューラルアートは、岡山県真庭市で開催される「久世藝術祭2024」と連動しており、スケートボードパーク内にある約1000平米の長円型スペースを利用して制作されます。プロジェクトのアートワークは、広島拠点の著名なグラフィティアーティストである“SUIKO(スイコ)”氏によって手がけられ、これまでにも多くの国で巨大な壁画を制作されています。
このミューラルアートが完成することで、真庭市の観光魅力が向上し、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。
完成披露イベントのハイライト
制作は2024年の9月中旬から10月3日まで行われ、10月5日には完成披露イベントが開催されます。このイベントでは、地元企業によるマルシェや“SUIKO”氏のトークセッション、また幅90㎝×全長100mの巨大お絵描き用紙が設置され、来場者が自由に“書く、描く”体験を楽しむことができます。このような体験を通じて、アートが身近に感じられる機会を提供し、地域の人々がアートに触れ合う素晴らしい場となることでしょう。
デザインの可能性を広げるアーティスト“SUIKO”
“SUIKO”氏は、書道にインスパイアされた動的で生命感あふれるデザインを得意とし、その作品は国内外での評価も非常に高いです。彼は2005年以降、アメリカやフランス、ブラジルなど多くの国で壁画を手掛け、さらにWalt Disney社やコカ・コーラ社、アディダス社などのプロジェクトにも関わっています。地元のストリートアートシーンを活性化させるため、グラフィティショップ兼アートスタジオ「dimlight」の代表を務め、地元に深く根ざした活動を展開しています。
未来の展望
一般財団法人表現革新振興財団は、今後も表現の可能性を広げる活動を続けていく予定です。これからの動きに注目し、アートを通じた社会づくりがどのように展開されていくのか、楽しみです。アートが持つ力が地域にどのような影響を与えるのか、私たちに求められるのは、その変化を受け入れる姿勢です。日本のアートシーンの未来を感じる、そんなプロジェクトが進行中です。