若者の政治参加を促す「全国高校生政策甲子園」が今年も開催されます。このイベントは公益社団法人日本青年会議所が主催し、全国の高校生を対象とした政策コンテストです。第3回目となる今回のコンテストでは、高校生が設定されたテーマに基づいて社会課題を考え、その解決策を提案することが求められます。ただのアイデアを超えて、実際に提案した政策を政府に届ける機会も設けられているため、学生たちの意識向上に大きく寄与する取り組みといえます。
エントリーの締め切りは2025年6月15日で、参加方法はYouTubeでの動画案内などで確認できます。応募は3〜5名のグループでの参加が可能で、特定の学校に限らず、さまざまなグループでの応募を受け付けています。こうした柔軟な参加方法が、より多くの高校生に参加のハードルを下げ、広く若者の意見を集める機会を提供します。
募集される政策アイデアは2つの部門に分かれています。1つ目は「設定テーマ部門」で、『未来の日本を創造する!!持続可能なデジタル政策』をテーマに持つ政策提案を募集しています。2つ目は「自由設定部門」で、参加者が自由に設定したテーマを用いた政策提案が可能です。学生は、未来を見越した創造的なアイデアで自らの声を国に届ける絶好のチャンスを手に入れることができます。
エントリー後には、書類審査が行われ各地で予選大会が開催されます。東日本地区、九州沖縄地区、西日本地区と分かれて行われ、各地区の上位チームが決勝大会へと進出します。決勝大会は2025年8月25日に国会議事堂で行われ、審査方法は演説とインターネット投票によって決まります。特にインターネットを通じた国民投票方式は、一般の声を反映する良い機会となるでしょう。これにより、若者たちの政策提案がどのように受け入れられるのか、多くの期待が寄せられています。
表彰されるのは、設定テーマ部門及び自由設定部門それぞれに最優秀賞や特別賞があります。最優秀賞に輝いたチームは、提案した政策テーマを実際の政府に報告する機会も得るため、参加者の今後の進路にとっても重要な経験となることでしょう。
このように、若い世代が社会問題に積極的に取り組む姿勢を育むことは、今後の日本にとって非常に重要です。高校生たちの新鮮な視点からの政策提案が、日本の未来をより良くする一助となることを期待しています。