自動車部品サプライヤー向けの新しい支援事業
近年、自動車業界では電動化や自動運転といった新しい技術が急速に進化しています。これらの技術は「CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)」として知られ、自動車産業全体に大きな変革をもたらすものです。このような環境の中、特に中堅・中小自動車部品サプライヤーへの影響は避けられず、彼らがこの新しい時代に対応するための支援が求められています。
独立行政法人中小企業基盤整備機構は、これに応える形で「自動車部品サプライヤー事業転換支援事業」を始めました。この事業の一環として、2025年10月以降、オンラインセミナーや実地研修を通じて、サプライヤーの事業転換を支援することが決定されました。
セミナー・研修の概要
オンラインセミナー
このセミナーでは、自動車部品サプライヤーに向けた最新の環境変化についての知識を提供します。特に、業界のトレンドを把握し、自社の事業展開に生かすための情報を適切に理解することを目的としています。
- - 第1回:令和7年10月27日(月) 「自動車部品サプライヤーを取り巻く最新動向」
- 講師:古野志健男(一般社団法人日本自動車部品工業会)
- - 第2回:令和7年11月4日(火) 「業界大変革時代の生きる道」
- 講師:外山智大(株式会社船井総合研究所)
- - 第3回:令和7年12月1日(月) 「営業DXによる新規受注の成功事例」
- 講師:渡邉章(株式会社関東製作所)
- - 第4回:令和8年1月5日(月) 「市場創造と人材育成の重要性」
- 講師:加藤明彦(エイベックス株式会社)
受講はオンデマンドで行われ、参加費は無料。参加希望者は専用のWebサイトから申し込みが必要です。
EV部品展示解説&相談会
また、EVに関連するコンポーネントの展示解説も行われます。バッテリーやモーター、インバーターといった重要な部品に焦点を当て、技術者たちが直接触れることができる貴重な機会です。このイベントは中堅・中小自動車部品サプライヤーの技術者や経営者層を対象とし、個別相談も実施されます。
- - 日時:令和7年12月11日(木) 13:00~16:30
- - 場所:OMM(大阪府大阪市中央区)
- - 講師:ブルースカイテクノロジー株式会社
- - 定員:30名(先着順、定員になり次第締切)
どちらも内容は充実しており、新たなビジネスチャンスへの扉を開く一助となることでしょう。
中小機構の役割
中小企業基盤整備機構は、中小企業の自律的発展を支援する専門機関として、経営環境に適応し持続的な成長を目指す企業に対して様々なサポートを行っています。特に、急激に変化する経済情勢の中で、企業が直面する課題解決に向けて、直接的な支援を行い、ビジネスマッチングや資金支援など、経営基盤の強化に努めています。
このセミナーや研修を通じて、参加者は新たな知識を得て、電動化や新技術に適応する力をつけると共に、業界の最新動向を理解し、ビジネス戦略を練る機会を得られます。興味のある企業はぜひ参加を検討してください。