札幌の金融エコシステム
2025-10-22 14:31:43

札幌市と平和不動産が手を結び金融エコシステムを強化

札幌市と平和不動産が連携協定を締結



2025年10月22日、札幌市と平和不動産株式会社が「金融エコシステムの強化に係る連携協定」を締結しました。この協定は、札幌市内でのフィンテックや資産運用業、ベンチャーキャピタルなどの金融企業の集まりを促進し、地域経済の活性化を図ることを目的としています。

札幌市は2024年6月に北海道と共に「金融・資産運用特区」としての指定を受け、国の戦略特区にも選ばれました。これを契機に、GX(グリーントランスフォーメーション)産業の推進と金融機能の強化を進める方針です。この特区の環境を利用し、地域に金融機関やスタートアップの誘致を強化し、ビジネス機会の拡充を目指します。最終的には、地域経済が成長し、「アジア・世界の金融センター」を実現することを目指しています。

一方、平成不動産は2017年から東京の日本橋兜町・茅場町地区で金融系企業やスタートアップ向けに「FinGATE」というサービスオフィスを展開しています。おそらく、このサービスオフィスはオフィス提供以上の役割を果たし、情報提供やビジネスマッチング、バックオフィス支援など多岐にわたるサービスを通じて、国内外の企業が集まる場を作り出しました。これにより東京には100社以上の金融関連企業が拠点を構えるに至りました。

「FinGATE SAPPORO」の設立も視野に入れており、東京の運営ノウハウを活用し、札幌における金融機関の集積を図っていくことが予定されています。このプロジェクトは札幌市内で進行中の「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」や「札幌駅南口北4西3地区第一種市街地再開発事業」と連携しながら、都市の活性化および札幌の金融都市としての競争力を高めることを目指しています。

本連携協定の締結によって、札幌市と平和不動産は今後、金融系企業の創出、育成、誘致における活動やイベントの開催による地元企業との連携、大学での金融人材育成を行なっていくことになります。具体的には、2025年10月23日と11月27日に、北海道大学で「金融ビジネスを理解する」という金融セミナーを開催します。このセミナーでは、東京の「FinGATE」に拠点を持つ金融企業のビジネスモデルを紹介し、参加者に金融業界の多様性や可能性を知ってもらう機会を提供する予定です。

このセミナーは大学生や大学院生を主な対象とし、次世代の金融人材育成を目的としています。参加者には金融業界の専門家たちによるパネルディスカッションも予定されており、その中でさまざまな視点から金融ビジネスの魅力について話し合います。

「FinGATE」は、国内外の資産運用会社やフィンテックスタートアップ、さらには金融業界の関連団体が集まる場所として知られています。これにより、入居企業や利用者への多面的なサポートが行われています。今後、札幌にも拠点を設立することで、地域経済の発展や国内金融市場の発展にも貢献していく考えです。

平和不動産は、1947年に設立され、長い歴史を持つ企業であり、現在は証券取引所のビルオーナーなどとして、日本の金融市場に貢献しています。今回の連携協定は、地域の金融エコシステムの強化だけでなく、未来の金融人材育成にもつながる大きな一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
平和不動産株式会社
住所
東京都中央区日本橋兜町日証館
電話番号
03-3666-0181

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