明利酒類が新たに挑むウイスキー製造ともに60年の時を経て再生
70年近くの歴史を持つ明利酒類株式会社が、2024年に新ブランド「高藏蒸留所 TAKAZO DISTILLERY」からウイスキー製造を再開するにあたって、I&COがブランディングの全過程を支援しました。世界的に人気が高まる日本のウイスキー市場にあった新しい挑戦は、伝統と現代的な感性を融合させた魅力的なラインナップを誕生させることに繋がります。
ウイスキー製造の背景
明利酒類は1952年に創業し、初代の加藤高藏氏の指導のもとウイスキー製造に挑戦してきました。しかし、1959年に工場が火災に遭い、製造を断念せざるを得なかった経緯があります。2022年、会社は再び製造免許を取得し、未だ生き続ける先代の思いを込められた「高藏蒸留所」を設立し、ウイスキー製造を再スタートしました。
この再開にあたって、I&COは「高藏 REBORN」と「PURE MALT」シリーズのネーミングやビジュアルデザインを担当し、明利酒類の長い歴史と新たな革新を表現しました。特に、フルーティーさを追求したウイスキー製造には、伝説的な「百年梅酒」の樽を使用した独自のアプローチが採用されています。
独自のフルーティーさを追求
新たに開発されたウイスキーには、プラムワイン樽やミズナラ樽が贅沢に使用され、曖昧な味わいが生まれています。「高藏蒸留所」では、総合的な技術を駆使して600種類もの商品を手がけている明利酒類が、この独特なフレーバーに挑み続けています。
特に「高藏 REBORN」は、プラムワイン樽で熟成した原酒を中心に構成され、軽やかな香りとレーズンの甘さが感じられます。さらに、スパイシーさが後味に広がり、うっとりとする味わいを楽しむことができます。製品は2024年10月1日からの出荷が予定されています。
現代的なデザインの「PURE MALT」シリーズ
「PURE MALT」シリーズは、コンテンポラリーなデザインを用い、伝統的なウイスキーの醍醐味を現代風に表現しました。プラムワイン樽をフィニッシュさせた「TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH」や、特に深い味わいを感じさせる「TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH」は、ウイスキー愛好家の心を掴むことでしょう。
「PURE MALT」の各ボトルデザインは、その個性も際立っています。特に「TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH」には、梅酒の持つフルーティな甘さとバニラの香りがしっかりと表現されています。これに対し、「TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH」は、ミズナラ樽を活かした独特の深みをもたらします。
限定商品の情報
1.
高藏 REBORN
- 出荷開始日:2024年10月1日
- 内容量:200ml
- アルコール度数:50%
- 限定本数:5730本
2.
TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH
- 出荷開始日:2024年10月1日
- 内容量:700ml
- アルコール度数:46%
3.
TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH
- 出荷開始日:2024年冬以降
- 内容量:700ml
- アルコール度数:46%
これらの新製品は数量限定で、明利酒類の公式ホームページから購入可能です。参加希望の方は発売日をお見逃しなく。
デザイナーのビジョン
I&COによるデザイナーの齊木悠太氏は、高藏蒸留所のブランドデザインに込めた意義について語りました。「高藏 REBORN」と「PURE MALT」はそれぞれの歴史と未来を結ぶ重要な存在。力強い書体とホワイトスペースを活用することで、ブランド本来の美しさを引き出しました。
この新たなウイスキーが皆さんに新鮮な魅力を提供し、明利酒類のさらなる発展に寄与することを期待します。