山梨県都留市と「おいくら」の連携開始
山梨県都留市は、株式会社マーケットエンタープライズとリユース事業の連携を開始すると発表しました。この取り組みは、2025年7月23日から本格的にスタートします。都留市は、地元の廃棄物削減と持続可能な循環型社会の形成を目指しており、マーケットエンタープライズが提供するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用することで、地域のリユース活動を活性化させることを狙っています。
取り組みの背景
都留市は、廃棄物処理にかかる費用の増加や、リユース可能な不要品が多く含まれるごみの現状に直面していました。このため、市は新たなリユース施策を導入し、市民への啓発活動を強化する方針でした。一方、マーケットエンタープライズは「持続可能な社会の実現」に向けて、リユース事業を中心に活動を展開しており、官民連携のSDGsへの取り組みも進めています。この両者のニーズが一致した結果、「おいくら」を用いた取り組みが実現しました。
「おいくら」とは
「おいくら」は、マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォームです。ユーザーは不要品の査定を依頼することで、全国の加盟リユースショップに一括で査定を依頼でき、買取価格を簡単に比較できます。これまでに約130万人が利用しており、その使いやすさが高評価を得ています。
解決策と市民への恩恵
都留市では、指定された集積所での粗大ごみの収集が行われていますが、大型品や重いものは市民が自宅から運び出さなければなりません。「おいくら」では、希望すれば自宅まで取りに来てくれる出張買取サービスがあり、手間をかけずに不要品を手放すことができます。また、市が回収しない家電製品の買取も可能で、運び出しもスムーズになります。依頼から最短で当日中に買取が完了することもあり、市民にとって非常に便利なサービスの提供が期待されます。
今後の展望
2025年7月23日の公開に向けて、都留市の公式ホームページには「おいくら」の情報が掲載され、リユースを希望する市民はそのページから直接査定申し込みを行うことができます。この連携により、二次流通の活性化が期待され、地域全体での廃棄物削減につながるとともに、市のコスト削減にも寄与します。市民がリユースを選ぶことにより、不要品の処分ニーズに応じた多様な解決策が提供され、循環型社会へ向けた意識の変化も促進されることが見込まれます。
都留市の魅力
都留市は、山梨県の東部に位置し、自然豊かな環境に恵まれています。特に有名なのが「三ツ峠山」や「二十六夜山」といった山々で、地域の美しい景観を形成しています。また、都留市には公立の都留文科大学があり、全国から多くの学生が集まって学んでいる教育の拠点でもあります。人口は約28,151人、広さは161.63平方キロメートルで、小規模ながら活気ある環境が整っています。
今後も都留市は「おいくら」導入を通じて循環型社会の形成に向けて活動を進めていく計画です。SDGsに基づいた持続可能な社会への移行に、地元の市民も積極的に参加していくことでしょう。
マーケットエンタープライズの成長
マーケットエンタープライズは2006年に設立され、ネット型リユース事業やメディア事業などを展開し、持続可能な社会を目指しています。2015年には東証マザーズに上場し、その後も市場変更を経て現在の東証プライムに上場しています。リユースプラットフォーム「おいくら」により、940万人以上がサービスを利用しており、全国で267の自治体に導入されています。将来も持続可能なビジネスモデルを追求しながら、地方創生やSDGsへの貢献を果たしていくことが求められています。