Brazeが2026年度第2四半期の業績を発表
ニューヨークを拠点とする顧客エンゲージメントプラットフォームのリーディングカンパニー、Braze(NASDAQ: BRZE)は、2025年7月31日を期末とする会計年度の第2四半期決算を発表しました。同社の共同創業者兼CEOであるビル・マグヌソン氏は、好調な業績を報告し、「前年同期比で24%の売上成長を達成し、営業利益や純利益の黒字拡大が見られました。これは、AIを活用したプラットフォームへの高い需要を反映しています。」と述べました。
財務ハイライト
Brazeの第2四半期の売上高は1億8,010万ドルで、前年同期の1億4,550万ドルと比較して23.8%増加しました。この成長は新規顧客の獲得やアップセル、顧客の更新によるものです。また、サブスクリプション収益が1億7,180万ドルに達し、前年の1億4,000万ドルからも増加しています。プロフェッショナルサービスおよびその他の収益も830万ドルと前年の550万ドルから増えました。
残存履行義務は8億6,220万ドルで、5億5,820万ドルは現行の義務に分類されます。GAAP売上総利益率は67.7%で前年の70.2%から減少しましたが、非GAAPベースでも69.3%に減少しました。
顧客維持率は、全顧客において108%を達成しており、年間経常収益(ARR)が50万ドル以上の顧客では111%となっています。また、顧客総数は2025年7月31日時点で2,422に増加し、前年の2,163から明確に成長が確認されました。
ネガティブな要因
一方で、GAAPベースの営業損失は3,880万ドルと前年同期の2,800万ドルの損失から増加しました。その原因には3,950万ドルという株式報酬費用があり、今後の運営に影響を与える可能性があります。ただし、非GAAP営業利益は600万ドルに達し、前年同期の420万ドルから改善を見せました。
1株当たり純利益は、非GAAPベースで0.15ドルと前年同期の0.09ドルから増加していますが、GAAPでの希薄化後の1株当たりの純損失は0.26ドルと昨年の0.23ドルから悪化しています。営業活動から生じた純現金は700万ドルと前年同期比で減少しました。
ビジネスの進展
Brazeは新たなビジネスケースや顧客の拡大についても言及し、DocMorris、Fogo de Chão、Gopuffなどの企業との新規契約が結ばれたことを強調しました。また、Brazeモデルコンテキストプロトコル(MCP)を発表し、LLMとBrazeデータを接続する新しい手法を紹介しました。
「Brazeは企業が顧客との関係を深めるためのプラットフォームです。今後もAI技術を駆使して、顧客体験の変革を支援します。」とマグヌソンCEOは述べています。
今後の展望
Brazeは2025年10月31日に終了する会計年度第3四半期のガイダンスを発表し、今後も成長を続ける見通しを示しました。売上高は183.5〜184.5百万ドル、非GAAP営業利益は3.5〜4.5百万ドルとしており、更なるビジネスの成長を期待させる内容です。
Brazeは、顧客とのエンゲージメントを最大化し、成功に寄与するためのプラットフォームを提供し続けると確信しています。それによって、企業と顧客の関係がより良好なものとなることを目指しています。