進化を続けるミレーの防水透湿ウェア『ティフォンシリーズ』紹介

ミレー『ティフォンシリーズ』の革新

1921年にフランスで設立されたアルパインブランド“ミレー”が、登山者のために開発した高機能防水ウェア「ティフォン」の進化版、およびその背景にあるストーリーをご紹介します。新たに登場する「ティフォンストレッチ」と「ティフォンファントム」は高い防水透湿性能を持つことから、登山やアウトドア業界で大きな注目を集めています。

ティフォンシリーズの誕生秘話

ティフォンシリーズの誕生は、数々の悲劇を受けた結果です。2009年、北海道のトムラウシ山で、さらに2012年には白馬岳で起こった山岳遭難事故。これらの事故から生じた低体温症の危機に、ミレーは“すべての登山者が安全に山を楽しむためのウェア”を作るという使命感から、開発をスタートさせました。彼らは高透湿性を持つ防水製品、具体的には「W7 50000」という画期的なアイテムを開発。その後、2016年にティフォンが誕生しました。

「ティフォン」という名前はフランス語で「台風」を意味し、その名の通り強力な防水性を誇るアイテムです。そして、今回新しく登場する「ティフォンストレッチ」と「ティフォンファントム」は、これまでの性能をさらに押し上げるものとなっています。

高機能を追求したティフォンストレッチ

「ティフォンストレッチ」は、3層構造の防水透湿素材を使用し、着心地と動きやすさを両立させています。また、この製品は高透湿性と防水性のバランスが取れた素材を採用しており、耐水圧30,000mm、透湿性50,000g/㎡/24hを実現しています。そのため、降雨時でも快適に過ごすことができます。

着用感についても、従来のソフトシェルに近いフィット感を提供しており、特にクライミングやトレッキングではその効果を実感できるでしょう。加えて、フィット感を犠牲にすることなく伸縮性が追加されており、身体の動きについていけるように設計されています。

『ティフォンファントム』による革新

もう一つの新作「ティフォンファントム」は、軽量さを追求した防水ウェアです。特筆すべきは、重さがなんと132グラムという驚異的な軽さを持ちながら、耐水圧50,000mm、透湿性60,000g/㎡/24hを誇ります。これまでのティフォンシリーズを上回る性能で、動きやすさと防水性を兼ね備えています。

ファントムは、極薄の生地を使っているため、軽さだけでなく防水性も維持。新たに採用された高密度防水透湿メンブレンが、水の侵入を防ぎ、内部の湿気を効果的に放出します。

おわりに

これらの新製品は、ただの防水ウェアではなく、登山者の命を守るために設計されています。ミレーは今後もその革新性を追求し、より多くのユーザーに信頼されるブランドであり続けるでしょう。ティフォンシリーズは2025年2月28日から販売される予定です。この機会にそのクオリティを体験してみてはいかがでしょうか。

詳細を知りたい方は、ミレー公式サイトまたはTYPHON特設サイトをチェックしてください。