CALL4が迎えた5周年の節目
2019年9月9日に正式リリースされた公共訴訟支援ウェブプラットフォーム「CALL4」。それから5年、司法を通じた社会問題の解決を目指し、多くの支援者に支えられながら多岐にわたる取組みを進めてきました。この節目を祝うため、CALL4は「CALL4 HISTORY」というインフォグラフィックスを公開し、これまでの歩みを振り返ることにしました。
利用者の声とともに
CALL4は、公共訴訟を支えるためのクラウドファンディングや、訴訟にまつわる「人の物語」を伝えるストーリーページなど、多様なリソースを提供しています。その成果は目を見張るものです。掲載されたケースの件数は20倍以上に増加し、累計の寄付額は1億円を超え、支援件数も1.3万件以上に達しました。
今年も、最高裁からの法令違憲判決が相次ぎ、公共訴訟の重要性が増している中で、CALL4はその役割をますます強化しています。特に、2024年には「虎に翼」と題されたNHKの連続テレビ小説が放映されるなど、司法に関心を持つ人々が増えています。これを機に、 CALL4はさらなる市民参加を促進することを目指しています。
CALL4が支えてきた著名な訴訟の紹介
過去5年間、CALL4がサポートした多数の訴訟の中で、特に注目されるケースについて紹介します。2022年には在外日本人国民審査権に関する訴訟が最高裁において法令違憲判決を勝ち取りました。また、2023年には性同一性障害特例法に関する訴訟が、手術要件の違憲として取り上げられることになりました。
さらに、旧優生保護法に基づく賠償を求める訴訟も進行中で、2024年には重要な判決が出る見込みです。これらのケースは、公共訴訟の重要性を多くの人に認識させる要素となっています。かつては数万人を超える租税に左右されていた社会的な問題が、今やCOURT4を通じて解決へと向かう流れが生まれています。
5周年記念イベント開催に向けて
CALL4の5周年を祝うため、様々なイベントが企画されています。2024年9月27日と28日には「CALL4フェス!」が開催され、法曹界の著名人による特別対談や、現代の司法の歴史を振り返るトークイベントが実施される予定です。このイベントを通じて、公共訴訟支援の重要性を再確認し、多くの人々に知識を広めたいと考えています。
また、9月9日から10月10日まで「マンスリーサポーター募集キャンペーン」も実施し、新たなサポーターを募る取り組みが行われます。特典として、寄付者にはオリジナルステッカーやアニュアルレポートの配布も予定されており、特に注目を集めています。
今後の展望
CALL4の共同代表である谷口太規氏は「CALL4の活動を通じて、人々の司法に関する意識を高め、よりよい社会を築く基盤を作りたい」と意欲を表明しています。また、丸山央里絵氏は「今後も理不尽に立ち向かう人々の声を届け、その活動をサポートしていきたい」と語ります。
CALL4は今後も、司法へのアクセスを容易にし、市民が発言する力を育むための活動を続けていくことでしょう。これからも多くの人々の参加と支援が期待されます。
詳細な情報や活動内容について知りたい方は、CALL4の公式サイトをご覧ください。