人吉市が挑戦する支援
2021-01-21 16:45:12

人吉市支援の新たな試み:オンラインでの副業プログラム始動

新たな支援制度「人吉復興オンライン副業プログラム」



令和2年7月4日、熊本県人吉市は、記録的な豪雨に見舞われました。この自然災害は市内に甚大な被害を及ぼし、特に球磨川の氾濫が市の中心部を襲いました。多くの建物や橋が損壊し、約1100件の家屋が浸水被害を受け、人吉市の事業者の中でも約900社が影響を受けました。そのため、復旧や復興に向けた取り組みが急務となっています。

## 復興へ向けた課題
復旧の道筋が見えてきても、まだまだ多くの課題が残されています。特に新型コロナウイルスの影響で支援者が集まらず、人手が不足している状況が続いています。このままでは失業者が増え続ける危険性があり、地域復興の道も険しいものとなっています。人吉市はこの状況を打破するために、第2の復興フェーズとして新たな支援の形を模索してきました。

## 人吉復興オンライン副業プログラム
そんな中、2022年12月から始まったのが「人吉復興オンライン副業プログラム」です。このプログラムは、東京をはじめとする都市部に在住し、災害支援や副業に興味を持つ人々をマッチングし、個々のスキルを活かして地域の復興を目指すものです。

プログラムは一般社団法人フミダスが運営しており、約4ヶ月間で4つのプロジェクトが立ち上げられました。これにより、様々なバックグラウンドを持つ人たちが人吉市に貢献することが期待されています。

## プロジェクトの詳細
1. 青井さん再建PJ
受入先:青井阿蘇神社
概要:青井阿蘇神社の収益構造を改善し、復興のシンボルとすることを目的としています。
副業人材:県内在住のフリーアナウンサーが「聴く」力を活かして取り組んでいます。

2. ふるさと納税業務改善PJ
受入先:人吉市
概要:業務を効率化し、ふるさと納税業務の改善を図ります。
副業人材:大手企業で29年のソフト開発経験がある専門家が活躍しています。

3. 関係人口誘致PJ
受入先:一般社団法人ドットリバー
概要:県内外の人々を人吉市に誘致し、地域の交流を促進します。
副業人材:元復興庁職員が福島県での経験を活かして取り組みます。

4. 復興の未来地図PJ
受入先:人吉市
概要:2030年に向けた人吉市の新たな構造を提示する青写真を作ります。
副業人材:特許の取得経験豊富な専門家が人吉での新しいビジネスモデルの確立を目指します。

これらのプロジェクトには、さまざまな業種や職歴を持つ人々が参加し、彼らのスキルを通じて人吉市の復興を支える姿が見られます。

## 将来に向けたビジョン
今回の人吉復興オンライン副業プログラムは、これからの災害時に迅速かつ効果的に支援できる仕組みを作り上げるためのモデルとなることが期待されています。運営事務局のフミダスは「熊本をずっと暮らせる街にする」という大きなビジョンを掲げ、地域活性化に貢献しています。

今後の人吉市の復興と地域の発展に注目が集まっています。オンライン副業プログラムが新しい支援の形を創造し、多くの人々に希望を与えることを期待しています。

会社情報

会社名
一般社団法人フミダス
住所
熊本県熊本市中央区三郎2-20-15
電話番号
096-284-1840

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