医療IT企業の株式会社HERO innovationと、AI医療機器開発のアイリス株式会社は、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた業務提携を発表しました。
この業務提携により、HERO innovationが提供するWEB問診システム『メルプWEB問診』と、アイリスが開発したAI医療機器『nodoca®』の機能連携が実現します。両社の技術を融合することで、医療現場における業務効率化と診療の質向上を目指します。
具体的には、まず『メルプWEB問診』にアイリス専用の問診テンプレートが追加されます。これにより、患者は来院前に問診を済ませることが可能になり、医療機関では検査や診断にかかる時間を短縮できます。この専用テンプレートは、医療現場で実際に使用されている問診を集めたサイト『メルプ問診百科』で公開予定です。
さらに、両社は共同でWebセミナーなどを開催し、医療機関への情報提供や広報活動も展開します。クリニックの業務改善やオペレーション改善に関する情報を発信することで、医療現場のスマート化を支援します。
『メルプWEB問診』は、紙の問診票をデジタル化し、患者情報を電子カルテに瞬時に転記するシステムです。現役医師が開発に携わっており、医療現場での使いやすさを追求した設計となっています。2024年9月末現在、1900を超える医療機関に導入され、WEB問診システムのトップブランドとして高い評価を得ています。
一方、『nodoca®』は、咽頭の画像と問診情報をAIが解析し、インフルエンザなどの診断を支援するAI医療機器です。AI技術を活用することで、医師の負担軽減と診断精度の向上に貢献します。
HERO innovationは、2013年の創業以来、『医療を便利にわかりやすく』をミッションに掲げ、医療DX推進に貢献してきました。医療専門経営・広告管理クラウドシステム『MPクラウド』、予約システム『MEDICALPASS』、自動精算システム『MEDIREGI』など、医療機関向けの様々なシステムを提供しています。
アイリス株式会社は、『みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。』というミッションのもと、2017年に設立されました。医師、医療従事者、行政出身者、AI専門家など、多様な人材が集結し、AI技術を活用した医療機器開発に取り組んでいます。
今回の業務提携は、両社の強みを活かしたシナジー効果を生み出し、医療DXの更なる普及と推進に大きく貢献すると期待されます。医療現場の効率化と質の向上という共通の目標の下、両社は連携を強化し、日本の医療をより良いものにしていくことを目指しています。今後、両社がどのような成果を挙げていくのか、注目が集まります。