漫画家・コーリ キオさんの再スタート
コーリ キオさんが約30年ぶりに漫画家として復帰したことが、SNSを通じて大きな注目を集めています。1994年に短編集『だいぼうけん』でデビューした彼女は、結婚や子育てを経て、再び創作の道に足を踏み入れました。創作活動の原点や、その背後にある思いについてお聞きしました。
幼少期からの夢
コーリさんは、小学1年生のときに漫画に魅了されました。池野恋先生の「ときめきトゥナイト」を読んだことがきっかけで、自らも漫画を描くようになり、友達との交流の中でその楽しさを知りました。やがて「りぼん」誌に投稿し、受賞を重ね、中学時代に漫画家という夢を本格的に追求し始めました。
しかし、一度は筆を置く
デビュー後、しばらくの間は漫画制作に励んでいましたが、担当編集者が異動してしまい、新しい編集者との関係がうまく築けなくなり、創作活動が stagnation を迎えました。主人公の成長を描く中で、自身も多くの経験を得るために漫画から遠ざかり、採用された様々な職業を通じて見聞を広めました。
コロナ禍がきっかけで再イラスト制作
コロナ禍の中、自宅で過ごす時間が増えると、長女がアイビスペイントを使って絵を描いている姿を見て刺激を受けました。長男からのおすすめで好きなスポーツ漫画に夢中になり、その影響でファンアートを描くようになりました。これにより、再び「自分の作品を描きたい」という気持ちが芽生え、2023年から本格的に創作活動を再開しました。
新しい形式への挑戦
再デビューにあたり、コーリさんはタテ読み形式に挑戦しています。従来の横書きとは異なるタテ読みのリズムや情報の出し方に面白さを感じ、また新たな表現の幅を開いています。特に時間の流れを巧みにコントロールできるタテ読みの形式が気に入っているようです。
アイビスペイントとの出会い
コーリさんは、創作活動においてアイビスペイントを非常に重宝しています。使い方は簡単で、ラフ絵から本格的なイラストまで幅広く対応可能であり、デジタル制作の魅力を語ります。ノスタルジックな気持ちから新しい技術の利用まで様々な感情を抱きつつ、これからの創作活動へと意気込みを持っています。
大反響のSNS投稿
最近、35年前のノートに描いた漫画がSNSで大きな反響を呼びました。SNS上でつながった当時のファンからの温かい言葉や突然の懐かしさに触れ、コーリさんは「描いてきてよかった」と感じると同時に再挑戦への励みを感じたそうです。
年齢を問わず挑戦する姿勢
コーリさんの言葉は、年齢やブランクを理由にためらっている多くの人に響くものがあります。今こそ、描く環境は整い、挑戦するのに遅すぎることはない、という強いメッセージを送っています。彼女の姿勢は、漫画を描きたいと願うすべての人へ勇気を与えることでしょう。
最後に
コーリキオさんのこれからの作品にも大いに期待が寄せられます。彼女の創作の原動力やアイビスペイントとの関わり方は、多くの新しいクリエイターや漫画家を触発し続けることでしょう。そして、年齢にかかわらず、自分の好きなものを自由に描く気持ちを大切にしてほしいと願うばかりです。