鳥取市が新たなリユース事業を開始
鳥取県鳥取市と株式会社マーケットエンタープライズは、地域の持続可能性を高めるためのリユース事業に関する協定を結び、2025年9月24日から正式に連携を開始します。この取り組みは、廃棄物削減と循環型社会の形成を目指し、不要品を再利用する仕組みを構築するものです。
リユースの必要性
鳥取市では、ごみ処理にかかる費用が年々増加しており、また貯蔵されている不要品の中には再利用可能なものが含まれています。市民からは「引っ越しの際、大量に出るごみの処理が困難だ」との声が寄せられており、この問題に対処するための新たな施策が求められていました。マーケットエンタープライズは、リユース事業に注力しており、「おいくら」というプラットフォームを通じて、市民が不要品を手軽に査定・売却できる環境を提供します。
「おいくら」とは
「おいくら」は、リユースプラットフォームであり、使用したい不要品をオンラインで査定依頼できます。これにより、全国の加盟リユースショップに一度で査定依頼ができ、買取価格を比較することができるため、手軽に不要品を売却することが可能です。これまで155万人以上がこのサービスを利用しており、ますます人気が高まっています。
鳥取市のごみ処理と「おいくら」の導入
現在、鳥取市は自宅前でのごみ収集や自己搬入の形式で大型ごみの回収を行っています。しかし、大型の家具や電化製品などを自分で運び出さなければならず、市民には不便さが残っていました。「おいくら」の導入により、自宅への訪問査定や運び出しが可能となり、大型品や重い商品でもスムーズに売却できるようになります。また、家電リサイクル法対象の製品も、使えるものであれば買取できる見込みです。
今後の展望
2025年9月24日には、鳥取市のホームページに「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定が直接申し込めるようになります。この提携によって、リユースの促進と循環型社会の形成が期待されており、自治体ごみ処理量の削減へと繋がるでしょう。また、市民の中に「廃棄ではなくリユースする」という意識が根付くことを目指しています。さらにこの取り組みは、企業と自治体が連携して社会課題の解決に繋がる一環でもあり、未来の持続可能な社会をつくっていくための重要な一歩です。
鳥取市の紹介
鳥取市は、1889年の市制移行以来、地域の中心として発展してきました。2004年には山陰地方において初の20万都市に到達し、現在も地域の政治・経済の中心としての役割を果たしています。中国山地や鳥取砂丘などの豊かな自然環境にも恵まれ、多くの観光地が存在しています。市は今後もリユース事業を通じて地域環境の保全と市民の便利さを両立していく考えです。
株式会社マーケットエンタープライズの活動
マーケットエンタープライズは、持続可能な社会の実現を目指す企業として2006年に設立以来成長を続け、現在ではリユースプラットフォーム「おいくら」やその他多様な事業を展開しています。これにより、940万人以上の利用者がリユースサービスを活用しており、全国的に展開することで持続可能な社会の実現に寄与しています。本提携を機に、リユースの価値が更に広がることが期待されています。