海のごちそう?フェス
2024-11-12 16:33:22

「海を味わう」未来へ!海の食文化イベント『海のごちそう?フェスティバル2024』レポート

「海を味わう」未来へ!海の食文化イベント『海のごちそう?フェスティバル2024』レポート



「海を味わう」をテーマに、食を通して海の未来を考えるイベント『海のごちそう?フェスティバル2024』が、2024年11月9日(土)・10日(日)に東京ミッドタウンにて開催されました。

地球温暖化による海水温上昇や魚種変換、磯焼けなど、海洋環境は変化を続けています。このイベントでは、日本の海の食文化を多角的に捉え直し、現代における海の食文化のあり方を考えるきっかけを提供しました。

「海を味わう」現在地:海の食文化と未来を考える



イベントは、「海を介して人と人とがつながる」を理念とする日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として開催されました。4年目を迎えた今年は、イベントタイトルに「?」を付け加え、「海を味わう」「海の恵みをいただく」ということを改めて考え、海と私たちの関係の“現在地”を食から見つめ直すというメッセージが込められています。

海のごちそう?ステージ:海の食文化と未来を語るトークセッション



イベントでは、モデル・タレントの藤井サチさんをゲストに迎え、海洋環境問題や食文化について考えるステージイベントが開催されました。

トークセッションでは、「食の伝道師」近藤一樹さん、「サステナブル料理研究家」サカイ優佳子さんなど、食のプロフェッショナルたちが登壇。日本の伝統的な食文化である「海の食文化」の素晴らしさや、現代社会における食生活への適応方法について語り合いました。

藤井さんは、近藤さんから「締める」技法を用いた真鯛の昆布締めの握りやサーモンの塩締めの握りを試食し、「昆布がすごい!おいしい!醤油いらないですね!」と驚きを表現。また、鰹の出汁の飲み比べでは、それぞれの素材が織りなす複雑な旨味を体感しました。

サカイさんは、「煮干し」を使った新しい料理を紹介し、伝統的な食材を現代のライフスタイルに合わせて活用することの重要性を訴えました。出汁を取った後の煮干しも美味しく食べられることを実証し、参加者に新たな食の発見を提供しました。

「海を味わう技法」スペシャリストが語る海の食文化



イベント後半では、「締める」「干す」「漬ける」「燻す」という4つの技法に精通したスペシャリストたちが登壇し、それぞれの技法が持つ意味や、現代社会における食文化への活用方法について熱論を展開しました。

それぞれのスペシャリストは、自身の経験に基づいた意見を述べ、日本の海の食文化の歴史や、環境変化への対応策について語り合いました。

食べるだけじゃない!見て・聞いて・感じるステージ



イベント2日目には、interfmのラジオ番組「Lazy Sunday〜海のごちそうスペシャル〜」の公開生放送が行われました。

主催者の富田大智さんは、イベントの目的について「普段当たり前のように海産物を食べている私たちも、海の現状について深く考える機会は少ない。このイベントを通して、海産物を食べることを、広い視点から海の食文化として捉え直すことで、未来へ繋がる知恵と技術を継承していきたい」と語りました。

ステージでは、塩の魅力について語る一般社団法人 日本ソルトコーディネーター協会の青山志穂さん、シーフードカレーの魅力を熱く語るミュージシャン 小宮山雄飛さん(ホフディラン)、海と自然への想いを語るシンガーソングライターCaravanさんなど、個性豊かなゲストが登場し、海と食、そして環境問題について語り合いました。

海のごちそう?企画展示:海の食文化を紐解く



イベント会場には、日本の海の食文化の歴史を紐解きながら未来を考えるパネル展示が設置されました。古代からの歴史マップや、海と食の関係性を示す展示を通じて、参加者は日本の海の食文化への理解を深めました。

海のごちそう?マルシェ:海の未来を彩る新しい商品を販売



マルシェゾーンでは、全国から厳選された水産加工品や海に関連した特産品が販売されました。

地域が抱える海洋環境変化に適応し開発された商品を通して、参加者は海の課題や未来への取り組みについて考える機会を得ました。

海のごちそう?キッチンカー:海洋環境変化に対応する食文化提案



キッチンカーでは、「海を味わう」メニューが販売されました。気候変動や海水温上昇などの影響で、地域で獲れる魚の種類が変わったり、磯焼けが発生するなど、食に直結する問題が起きています。

イベントでは、このような海の課題を「食」を通して発信することで、多くの人に考えてもらうことを目指しました。

参加者の声



イベントに参加した人からは、以下のような声が寄せられました。

「締める方法や良さ、合う魚などを聞きながら実際に味わうことで、技法や日本財団の活動についてとても興味が湧いた。五感で感じながら知ることで、印象に残り関心を持つきっかけとなった。もっと魚を美味しく食べることを知りたい。」
「マルシェを楽しみに来場しました。先にステージを見て時間を過ごしましたが、席から展示エリアの写真やイラストが目につき、このイベントが二日間のみの開催なのが残念に思えました。一週間開催でたっぷり楽しみたいです。マルシェで販売している商品も知ることができてありがたかったです。」
「毎分毎分、おいしそう!おなかすいた!と思いました。とても五感に訴えてくるイベントだと感じました。せっかく海に囲まれた日本に住んでいるので、もっともっと楽しもうと思います。」

イベント概要



日時: 2024年11月9日(土)・10日(日)11時~17時

会場: 東京ミッドタウンアトリウム(ガレリアB1)/ コートヤード(ガレリアB1)

内容:

アトリウム
企画展示ゾーン
ステージイベント
コートヤード
マルシェゾーン
* キッチンカー

団体概要



団体名称: 一般社団法人 海と食文化フォーラム

URL: https://shoku.uminohi.jp/

活動内容: 海の問題解決に向けたアクションの輪を広げることを目的として、食文化を切り口にした海洋教育を中心に、海と人とのかかわりについて学び、海洋がもたらす恩恵や未来、さらに海洋の課題について理解を深めるために様々な事業を行います。

日本財団「海と日本プロジェクト」



日本財団「海と日本プロジェクト」は、海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

URL: https://uminohi.jp/


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

会社情報

会社名
海と日本プロジェクト広報事務局
住所
東京都港区赤坂2-14-4 森崎ビル3階
電話番号
03-6441-2561

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。