NTTスマートコネクトのライブコマースが注目
大阪市に本社を置くNTTスマートコネクトが、その新サービス『foove+』で農山漁村の課題解決を目指す取り組みが進んでいます。このサービスが農林水産省が主催する『農山漁村インパクト創出ソリューション実装プログラム』に選ばれたことは、大きな注目を集めています。これは、特に農山漁村が抱える構造的な問題の解決に貢献することを目的としています。
背景と課題
農林水産業の現場では、担い手の高齢化や後継者不足が深刻な問題となっています。さらに、販路不足や発信手段の欠如はその収益力を低下させ、都市住民との接点が限られることによる関係人口の減少も問題視されています。こうした課題に対し、NTTスマートコネクトは『foove+』を活用した地域課題の解決に財源や知恵を絞っています。
具体的な取り組み内容
『foove+』は、生産者が自身の産品や想いを消費者に直接伝えることを可能にするライブコマースツールです。地域の生産者が、自治体の基盤を活かしてこのツールを用いて、リアルタイムで都市生活者と交流することで、新たな販路を築くことが期待されています。
- - 共感の創出: 生産者自らが商品の背景やストーリーを語り、都市住民との感情的な繋がりを生み出します。
- - プロモーションの効率化: ITを活用し、少人数で短時間の配信が可能になることで、地域内でのスキルの蓄積を図ります。
- - 地域のブランド価値の向上: 特産品だけでなく、伝統的な工芸や観光資源も含めた「地域のストーリー」を発信することで、地域をより魅力的にアピールします。
期待される地域像
このプログラムに適した地域としては、独自の農水産物や伝統的な工芸品、観光の魅力を有する地域が挙げられます。この搭載型のソリューションは、高齢化や後継者の問題を抱えた自治体や、地元学校、地域団体との協働体制を持つ地域、地域の特産品PRに熱心なところが狙い目です。
導入事例
実際に『foove+』は、いくつかの地域で導入が進んでおり、具体的な成功例も報告されています。たとえば、能登半島の輪島朝市では、復興応援ライブ配信が行われ、5,000人以上の視聴を得ました。この取り組みがテレビ番組や新聞に取り上げられるなどしたことで、地域の産品販路回復にも成功しています。また、金沢大学附属小学校との連携においては、子どもたちが地元特産物である加賀れんこんを紹介する授業が行われ、地元メディアでも大きな反響を呼びました。
共創パートナーの募集
このような取り組みをさらに推進するため、NTTスマートコネクトでは新たな自治体や地域団体の参加を募っています。地域ごとの特性や課題に応じて『foove+』の導入と運用を支援し、共創による地域活性化を目指します。地域の情報発信や販路拡大、また、関係人口の増加に悩む自治体からの参加を心よりお待ちしています。
お問い合わせ
さらに詳細を知りたい方や参加希望の方は、NTTスマートコネクトにお問い合わせください。
お問い合わせフォーム
NTTスマートコネクトは今後も、地域と都市の新たな共創モデルの構築を進め、持続可能な地域づくりや社会課題の解決に引き続き貢献していきます。