エックスモバイル、いちごホールディングスを子会社化
エックスモバイル株式会社(東京・港区)は、宅配ピザブランド「ストロベリーコーンズ」や「ナポリの窯」を展開する株式会社いちごホールディングス(宮城・仙台市)の過半数株式を取得し、1月に子会社化を完了しました。この合併によって、両社の事業がどのように相互に強化されるかが注目されています。
いちごホールディングスの新たな経営体制
いちごホールディングスの新しい体制として、故・宮下雅光氏を永久名誉会長に任命し、その遺志を受け継ぐ形で経営が進められます。エックスモバイル社長の木野将徳氏が取締役会長に就任し、エックスモバイルといちごホールディングスの経営を一体化させることが期待されています。代表取締役社長には宮下氏の長男である宮下貴弘氏が就任し、現場の運営を担うことになりました。
子会社化の背景
この度の子会社化には、M&A仲介会社を介さず、木野氏の旧友である経営者との出会いがきっかけとなりました。宮下会長とは起業家として意気投合し、公私での交流が続いていました。昨年11月、宮下会長から少額出資により経営に参加する提案を受けたのですが、その矢先に逝去されました。その際、経営参加を再度お願いされたことと、宮下家からの遺志を継承する意向を受け、子会社化を決断しました。子会社化の正式手続きは今年1月に完了しています。
今後の展望
エックスモバイルは、宅配ピザ事業の「いちごホールディングス」との連携を生かし、市場のニーズに応じた新たなサービスを展開していきます。宅配ピザの拠点を活用した販売拡大や、エックスモバイルの加入者を対象としたピザの優待サービスなど、多方面でのコラボレーションが期待されています。さらに、これまでさまざまな企業や著名人とのコラボを実現してきたエックスモバイルの強みを生かし、いちごホールディングスとの協業を進め、新たな商品やサービスの開発に取り組む姿勢を見せています。
「X」は対義語として、新たな価値を書き出す存在との共創を意味します。この理念に基づき、いちごホールディングスとの統合を通じて、出版社や有名シェフ、インフルエンサーなど、様々な分野のパートナーと共に新たな価値を生み出していくとしています。
いちごホールディングスとは
いちごホールディングスは、1983年に設立され、宮城県仙台市を拠点にしています。グループ内には「ストロベリーコーンズ」が含まれ、宅配ピザ事業を展開しています。従業員数は1,096名、業績を拡大させており、エックスモバイルとの統合によってさらなる成長が期待されています。エックスモバイルは2013年に設立され、MVNO市場で独立した立場を確立し、顧客に多様なプランを提供しています。両社の協力が今後の成長のカギを握るでしょう。