姫路市と大阪ガス、木質資源で脱炭素化を推進する協定を締結

姫路市と大阪ガス、脱炭素化に向けた画期的な協力協定を締結

兵庫県の姫路市と大阪ガスが、新たに木質資源を利用した脱炭素化に関する包括協定を結びました。この取り組みは、2050年までに二酸化炭素の実質排出ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」の実現に向けての重要なステップです。双方は広畑バイオマス発電所での木質燃料の地産地消と再生可能エネルギーの供給を進め、地域の林業や関連産業の活性化を図ります。

協定の内容と目的

この協定の目的は、姫路市内の森林資源をエネルギーとして活用することで、経済の活性化と持続可能な発展を図ることです。具体的には、姫路市北部の夢咲山で早生樹を育成し、その木材を広畑バイオマス発電所でバイオマス燃料として利用するプロジェクトが進行します。早生樹は成長が早く、地元の木材利用が促進されることが期待されています。

夢咲山での早生樹育成プロジェクト

このプロジェクトでは、最初に姫路市北部の夢咲山にて早生樹の成長性とバイオマス燃料としての有用性を評価します。その結果を基に、地元の発電所での木材の活用を進め、地域産業の振興を図る計画です。大阪ガスの子会社、グリーンパワーフュエル（GPF）が中心となり、燃料用早生樹の事業化に向けた検討を行います。一方、姫路市は用地の提供や植林事業の実施を通じてこのプロジェクトを支援します。