都知事杯オープンデータ・ハッカソン2024:行政課題解決に向けたデジタルサービス開発競争

東京都は、行政が保有するデータを積極的に公開することで、シビックテックや民間企業による新たなサービス創出を促進し、都民の利便性向上を目指しています。この取り組みを加速させるため、4回目となる「都知事杯オープンデータ・ハッカソン2024」が開催されます。

今年のハッカソンでは、行政と参加者間の連携を強化するため、都庁各局や区市町村等の現場から課題が提示されます。参加者は、東京都オープンデータカタログサイトに掲載されているオープンデータを活用し、これらの課題解決に向けたデジタルサービスを企画・開発します。

さらに、従来のサービス開発部門やアイデア提案部門に加え、新たな部門としてビジュアライズ部門が新設され、データの可視化分析による行政課題の解決策も募集されます。

ハッカソンは、アイデアソン(チームビルディング)とハッカソン(プロトタイプ開発)の2段階で実施されます。アイデアソンは令和6年8月3日から22日の間で4回、ハッカソンは令和6年8月24日と25日の2日間行われます。最終日の8月25日には、クロージングイベントが開催予定です。

一次審査では、参加チームはプレゼンテーション動画を提出します。動画審査に基づいて、Final Stageに進出する24チームが選出されます。Final Stageでは、サービス開発部門18チーム、ビジュアライズ部門3チーム、アイデア提案部門3チームが、各自のアイデアを競い合います。

今回のハッカソンでは、都知事杯(最優秀賞)やオーディエンス賞など、計9つの賞が設けられています。また、Final Stageに進出した全チームにはオープンバッジが授与されます。

社会実装を目指すFinal Stage進出チームに対しては、年度末までサービスの実装に向けた支援が提供されます。具体的には、技術的なアドバイスや勉強会などが行われます。さらに、一般財団法人GovTech東京と連携し、サービス開発や普及に向けた技術検証も強化されます。
都知事杯オープンデータ・ハッカソン2024は、行政と民間企業、シビックテックの連携を促進し、オープンデータの活用による革新的なサービスを生み出すことを目指しています。

今回のハッカソンを通じて、都民の生活をより豊かにするための新しいアイデアや技術が数多く生まれることが期待されます。特に、行政課題解決賞や技術賞など、実用性の高いアイデアを評価する賞が設けられていることから、社会実装につながるサービス開発が期待されます。

また、ハッカソンで生まれたサービスは、東京都のオープンデータカタログサイトに掲載され、他の開発者や企業が利用できるようになります。これにより、オープンデータの活用がさらに促進され、東京のデジタル化が加速していくことが期待されます。

将来的には、都知事杯オープンデータ・ハッカソンが、オープンデータを活用したイノベーションを起こすためのプラットフォームとして、東京だけでなく、日本全体のデジタル化を牽引していく役割を担うことが期待されます。

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