ノスタルジア酒場の魅力
2024年11月、グラフィック社から待望の新刊『ノスタルジア酒場 東欧旧社会主義国のお酒とおつまみ事情&レシピ70』が発売される。この書籍は、過去の社会主義国における酒文化とその背景を紹介するもので、シリーズ第4弾にあたる。
旧社会主義国の酒文化を探求
これまでの『ノスタルジア食堂』や『ノスタルジア喫茶』に続き、今回の『ノスタルジア酒場』では、東欧の旧社会主義国での酒の歴史や、飲まれていたお酒たちの種類が詳しく解説されている。ビール、ワイン、ウォッカなど、当時の人々がどんな酒を楽しんでいたのか、その背後にあるストーリーや文化についても深く掘り下げられている。
特に、各国の酒の発達や衰退の歴史、さらにはそれぞれに合った楽しいカクテルやおつまみのレシピも紹介されており、読者はただ読むだけでなく、実際に料理を作って楽しむこともできる。簡単に手に入る材料で作るおつまみレシピは、家庭でのパーティーにもぴったりだ。
デザインとレトロなアイテム
本書のもう一つの大きな魅力は、酒とおつまみの単なるレシピに留まらず、レトロなラベルやコースターのコレクションが掲載されている点だ。各国のユニークで壮観なビールラベルは、見ているだけでも楽しめる。タバコのパッケージに目を向けると、当時の労働者たちがどのように娯楽を享受していたのかを知る手掛かりにもなる。共産圏の社会主義国家が明かす、時に幻想的な厳しい現実も垣間見ることができるのだ。
著者イスクラの背景
著者のイスクラは、福岡大学のドイツ語学科を卒業後、旅行会社での経験を経て、2005年からは旧社会主義国の雑貨を販売するウェブショップを運営してきた。2011年には東ドイツの居住空間を再現した体験型施設を運営し、旧社会主義国の文化や食生活を広く伝えてきた。
イスクラはこの書籍を通じて、読者に当時の生活を感じてもらい、またその魅力を多くの人に知ってもらうことを目指している。/datatables/tables/categorize
魅力的な内容
『ノスタルジア酒場』の目次には、様々な興味深いトピックスが並ぶ。酒事情やカクテルのレシピ、各国のおつまみのレシピ、さらにはコラムなどが収められ、『、娯楽の少なかった社会主義国家におけるエンターテインメント』としての酒文化も感じられる。特に、タバコが重要な役割を果たしていた時代において、タバコによる社会的な解決法についての考察も印象的だ。
全体として、『ノスタルジア酒場』はただのお酒の本ではなく、歴史と文化を交えた多面的なアプローチを通じて、旧社会主義国の独特な魅力を紹介している。
購入方法
書籍は2024年11月に発売される予定で、A5判168頁、定価は1,870円(税込)。気になる方は、Amazonや楽天ブックスから予約購入が可能だ。レトロな酒文化に触れ、当時の人的な生活を楽しむことができる貴重な一冊を、ぜひ手に入れたい。