三菱UFJキャピタルがSymbiobeに出資
三菱UFJキャピタル株式会社は、2024年8月21日に、海洋性紅色光合成細菌を活用した次世代のバイオテクノロジー企業、Symbiobe株式会社に出資したことを発表しました。本出資は、温室効果ガスの固定化を目指し、環境問題に挑む企業の成長を支援するものです。
Symbiobeの概要
Symbiobeは、京都大学の沼田圭司教授の技術を基に、2021年に設立されたスタートアップです。彼らの目的は、空気を資源として利用できる新しい方法を模索することであり、温室効果ガスの固定化を進めています。現在、商業プラントの稼働を目指し、株式会社島津製作所や三井住友建設株式会社、さらには地域のパートナーと協力しつつ、光合成細菌の培養デモプラントが稼働中です。
プロジェクトの進展
これまでに、Symbiobeは光合成細菌の培養条件の最適化やデモプラントの運転・モニタリング等において重要な研究成果を出しており、商用化に向けた準備も進めています。さらに、培養量の拡大に伴い、生分解性のバイオポリマーや農業用の肥料、水産養殖用の飼料の開発も進行中です。これらの製品の試作品も完成し、今後あらゆる分野での応用が期待されています。
出資の背景
三菱UFJキャピタルは、バイオテクノロジーが脱炭素社会の実現に大きく貢献できると考えています。Symbiobeが実施している海洋性紅色光合成細菌を用いた資源化の取り組みは、輸入に依存せず、持続可能な資源生産が可能になると期待されています。窒素肥料の試作にも手応えを感じており、次世代の持続可能なものづくりの礎になると見込んでいます。このような企業を支援することにより、MUFGにおける責任と役割を全うしていく所存です。
Symbiobeの基本情報
- - 会社名: Symbiobe株式会社
- - 所在地: 京都府京都市西京区御陵大原1-39 京大桂ベンチャープラザ南館
- - 代表者: 代表取締役社長 伊藤宏次
- - 設立: 2021年1月8日
- - 事業内容: 海洋性紅色光合成細菌の大量培養による二酸化炭素及び窒素の固定化、バイオマテリアルの生産
- - 公式ウェブサイト: Symbiobe公式サイト
三菱UFJキャピタルの概要
三菱UFJキャピタル株式会社は、1974年に設立されて以来、金融業界での豊富な経験を活かしたベンチャーキャピタルとして知られています。約920社に対するIPOを実現し、多岐にわたる業種を対象に投資を展開しています。
- - 会社名: 三菱UFJキャピタル株式会社
- - 所在地: 東京都中央区日本橋2丁目3番4号日本橋プラザビル7F
- - 代表者: 代表取締役社長 小島拓朗
- - 設立: 1974年8月1日
- - 公式ウェブサイト: 三菱UFJキャピタル公式サイト
この出資を通じて、Symbiobeの革新的な技術が広まることを期待し、持続可能な未来への道を切り開くことを願っています。