六本木スマート街路灯
2023-02-06 18:11:29
六本木のスマート街路灯が新たな情報発信を実現する試み
近年、街の景観や治安を向上させるために導入が進むスマート技術。六本木商店街振興組合は、この流れの最前線に立っています。2020年から続いている「スマート街路灯」プロジェクトは、東京都港区のポータルとしての役割を担い、地域に新たな価値を生み出しました。
現在、六本木には46基のスマート街路灯が設置されており、その内4基にはカメラが、また13基にはデジタルサイネージが搭載されています。このシステムは、リアルタイムで歩行者のデータを収集し、地域の様々な情報を発信することができます。これにより、来街者と地域の商業施設との間に新しいコミュニケーションが生まれ、活気を与えています。
特に注目されるのが、2023年2月1日から本格的にスタートした歩行者属性判定の取り組みです。街路灯に設置されたカメラは歩行者の移動方向や属性(性別や年齢)を把握し、そのデータに時刻や天候の情報を組み合わせることで、より適切な店舗情報をデジタルサイネージを通じて案内します。この仕組みは、来街者がその時に合ったお店やイベントを知る手助けとなります。
たとえば、昼間のランチ時には、近くのカフェやレストランの情報が表示され、夜になるとバーやクラブの情報に切り替わるなど、時間帯に応じた情報提供が可能です。これにより、来街者は自分のニーズに合った選択肢を手軽に知ることができます。
この実証実験は、東京都の商店街デジタル化推進事業の一環であり、六本木商店街振興組合は東京都や港区と連携し、地域の活性化を図っています。AI技術を駆使したこの取り組みは、地域の見える化を進め、来街者にとって便利で快適な環境を提供することを目指しています。
また、これにより商店や店舗も、顧客の属性に基づいて特別なキャンペーンやサービスを提供することが可能になり、双方の利益を促進します。デジタル化によって、六本木はより魅力的な街へと進化し続けています。
今後も、このスマート街路灯やその他のデジタル技術を活用することで、六本木の商業施設がどのように変化していくのか、非常に楽しみな展望が広がっています。デジタル化の波は止まることなく、さまざまな地域でも同様の試みが進むことでしょう。未来の街づくりには、こうした技術が欠かせない存在となっています。
会社情報
- 会社名
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六本木商店街振興組合
- 住所
- 東京都港区六本木4-5-13岩渕ビル 2階
- 電話番号
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