工具管理に革命をもたらす「neprosID」
総合ハンドツールメーカーの京都機械工具株式会社(KTC)は、革新的なIoT工具「neprosID」を開発しました。この製品は、航空機の整備やMRO(Maintenance, Repair and Operations)産業において大きな変革をもたらすことが期待されています。
MROテクノロジー年間最優秀賞のファイナリスト
「neprosID」は、MRO Asia Pacific 2024で「MRO Technology Achievement of the Year」のファイナリストにノミネートされました。この賞は、航空宇宙業界を代表する情報サービスプロバイダーであるAviation Week Networkが主催し、業界内での優れた技術や製品に贈られる栄誉あるものです。KTCは、業界に新たに登場した企業でありながら、「neprosID」の技術が評価されたことを非常に誇りに思っています。
「neprosID」とは?
「neprosID」は、ソケットやラチェットハンドル、レンチ、スクリュードライバーなど、多彩な工具をラインアップしたIoT対応の工具です。この製品は、安全性が最も重要視される航空機の整備業界のニーズを満たすため、特にFOD(Foreign Object Debris)を防止することを使命としています。FODとは、整備中の工具や部品が航空機のエンジンに影響を与える可能性があるため、特に慎重な管理が求められます。
従来、RFID技術はFOD対策として利用されてきましたが、技術的な課題がありました。主に、タグが工具から脱落したり、トラッキングが難しい小型のソケットについての課題が挙げられます。これに対処するため、KTCは革新的な全指向性高性能RFIDタグを開発しました。
作業効率の向上
この「neprosID」は、RFIDタグを使った優れたトラッキング機能を持っており、リアルタイムでの位置把握や在庫管理の自動化が可能です。これにより、工具管理のプロセスが簡素化され、業務効率が大幅に向上します。また、KTCのハイエンドツール「nepros」を基にしているため、使い勝手が良好で、機能性も損なうことなく高いパフォーマンスを誇ります。
今後、この「neprosID」が航空機の整備業界においてどのような影響を及ぼすか、非常に楽しみです。業界全体での新しい工具管理の在り方が期待されています。
詳細については、
KTCの公式パンフレットや
MRO Asia-Pacific Awardsの公式ウェブサイトをご覧ください。