聴覚障害者向け爪ケア教室が仙台で開催
2024年11月15日、仙台市青葉区において、聴覚障害を持つ高齢者向けに「爪の悩みを解消するための社会生活教室」が開かれます。この取り組みは、仙台市聴覚障害者協会と訪問型爪切り事業を行う株式会社マルナニエとの初のコラボレーションです。
この教室では、参加者に向けて爪ケアの重要性や日常生活における足の爪の役割についての講演が行われます。講師として登壇するのは、マルナニエの代表である小磯麻有氏で、彼女はこれまで多数の世代に向けて正しい爪ケアの知識を伝えてきました。
爪難民問題とは
昨今、高齢者を取り巻く「爪のトラブル」が社会問題となっています。日本フットケア学会の調査によれば、全国には700万人以上の「爪難民」と呼ばれる人々が存在し、年齢や健康状態により自ら爪を切ることが困難な状況に置かれています。中には自らの爪を2年以上も手入れせずにいる人もおり、その結果として厚く、硬く変形した爪が原因で日常生活に支障をきたす事例も少なくありません。この問題は、動くことが制限された時期に特に深刻化しており、コロナ禍の影響でさらに多くの人が爪のトラブルを抱えています。
障害者と健常者の共通の悩み
爪のトラブルは、健常者とろうあ者間で共通の問題とされていますが、障害がある場合、特に耳から得られる情報が限られるため、悩みを相談する際に適切な窓口に辿り着くことが難しいという課題もあります。従いまして、今回の教室は非常に意義深いものとなっています。
イベント当日は、50代から80代のろうあ者20名以上が参加予定で、2名の手話通訳者と共に進行する予定です。爪ケアに関する具体的な方法や、日常的に取り組むことができるケアのポイントが伝授される予定です。
健康寿命の延伸を目指して
これからの高齢化社会では、爪の健康が重要視されることが予測されています。爪のトラブルを放置することは、身体全体の健康に悪影響を及ぼすことがありますので、マルナニエはこの教室を通じて、爪の健康を維持するための重要性を広めていきたいと考えています。障がい者にも健常者にも、爪に関する安心・安全な相談窓口となれるよう、今後も積極的に活動を続ける所存です。
開催詳細
- - 日時: 2024年11月15日(金)10時〜12時
- - 場所: 仙台市青葉区上杉1丁目6-10 アースブルービル
- - 参加費: 無料
- - 申込方法: 事前申込制
取材や参加申し込みについては、株式会社マルナニエ代表・小磯麻有(電話022-778-3208)までお問い合わせください。
この取り組みが爪トラブルに悩む多くの方々にとっての解決の糸口となることを願っています。