コンテナ海運の未来
2023-03-03 10:00:02

長崎で開催されるコンテナ海運サミットが未来を切り開く

コンテナ海運サミットが長崎で開幕



2023年3月16日、長崎の歴史的な場所である出島にて、初めての「コンテナ海運サミット」が開催されます。このサミットは、今後のコンテナ海運業界が抱える課題や、新しい技術について、市民や専門家、そして学生たちが意見を交わす貴重な場となることを目指しています。

コンテナ海運が私たちに与える影響


日常生活で意識しづらいかもしれませんが、私たちの身の回りにはコンテナを通じて運ばれた商品が多く存在します。例えば、飲み物や衣類、家具、建材など、多岐にわたる製品が世界中でやり取りされています。新型コロナウイルスの影響でサプライチェーンが混乱したことを受け、コンテナ海運の重要性を再認識する機会が増えているのです。更に、米中の対立やロシア・ウクライナ間の緊張など、地政学的なリスクも業界の環境を複雑化させています。

サミットの目的と開催地


このコンテナ海運サミットは、Ocean Network Expressが主催し、シンガポールや日本の産学連携を推進するために、さまざまなステークホルダーが集まり、問題解決に向けた話し合いを行うものです。出島は、鎖国時代に唯一の西洋との接点として重要視された場所であり、まさに日本の海運の原点ともいえます。ここでの開催は、深い歴史を感じさせると同時に、未来への新たな一歩を象徴しています。

多彩な参加者と議論の焦点


当日は、東京大学、九州大学、長崎大学などからの研究者に加えて、シンガポールからもOcean Network Expressのメンバーが参加し、国際的な視点からの連携が期待されています。グループセッションでは、「コンテナ海運のESGを見据えた将来の在り方」、「コンテナ海運の未来を変えるテクノロジー」という2つのテーマに分かれ、具体的な議論が繰り広げられる予定です。

また、出島の学芸員による「スペシャル出島ツアー」も企画されています。このツアーでは、当時の海運に関する環境や技術について説明を受け、現在の問題解決にどのようにつなげられるかを考える機会となります。

Ocean Network Expressの役割


Ocean Network Expressは2017年に設立された海運会社で、すでに224隻の船隊を運航しています。日本の大手海運会社3社によって構成され、シンガポールを拠点にしているこのグローバルカンパニーは、世界120カ国との間で130の定期航路を運行し、170万本のコンテナを用いて輸送サービスを展開しています。新たな技術の導入と持続可能性への取り組みは、これからの海運業界において鍵となる要素でしょう。

安全で持続可能な海運を目指して


コンテナ海運サミットは、未来の海運業界を担う人々が一堂に会し、持続可能な海運の実現に向けた議論を深化させる貴重な機会です。出島という歴史的背景の中、参加者たちが新しいアイデアを持ち寄り、情報交換や意見交換を行うことで、より良い未来を築くための糧となることが期待されています。今後、日々の生活を支える海運が、より一層進化していくための基盤が、ここ出島からスタートするのです。

会社情報

会社名
OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.
住所
7 Straits View,#16-01 MARINA ONE EAST TOWER
電話番号

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