小学生が挑む社会課題解決
枚方市立東香里小学校の生徒たちが、自らの手で未来を作ろうとする「未来創造探究プロジェクト」に取り組んでいる。このプロジェクトは、知識や論理的思考を通じて社会課題や企業課題を解決する力を育むものであり、探究学習を通じて学生が自発的に課題を見つけ出すことを大切にしている。
探究LABOチームの取り組み
探究LABOチームでは、「問い・言語・価値」をキーワードに、生徒たちの探究心を育てるための教育が行われている。特に変化の激しい現代社会において、自律的に学び続けることの重要性が強調されており、各学年におけるカリキュラムの充実を図ることで、持続可能な学習活動の実現を目指している。
社会課題を見つける力
このプログラムでは、枚方市の社会課題に積極的に取り組むことが求められている。たとえば、「子どもが政治に参加できていない」という問題に対して、地元の教育委員会や大学の教授から政治について学ぶ機会を設け、生徒が自分の意見をどのように政治に反映させることができるかを考える。彼らは政治に関する発表動画を作成し、他校にその内容を広める取り組みも行っている。
企業との連携による探究学習
加えて、コニカミノルタ株式会社など企業と連携し、実際の企業課題を提供してもらうことで、社会とビジネスの接点を意識する機会も設けられている。この協力を通じて、探究学習の中で生徒たちは企業戦略に役立つアイデアを生み出し、オンラインイベントでその成果を発表する。これにより、社会と経済の視点から考える力を養っている。
SDGsを意識した教育
さらに、持続可能な開発目標(SDGs)への意識を高めるためのワークショップも開催。たとえば、「ど冷えもん」という自動販売機の工夫点について小学6年生が議論し、製造会社との情報交換の機会を設けるなど、実践的な学習を通じて社会との連携を強化している。これにより、生徒たちの創造力や問題解決能力が育まれ、「みんなを笑顔にする自販機」など多様なテーマで討議を行うことで、未来への提案を深めている。
未来を見据えた発表と展示
2025年7月18日には、「TEAM EXPOパビリオン」での発表が予定されており、枚方市立東香里小学校探究LABOチームが未来創造探究プロジェクトについての展示を行う。これは日本国際博覧会(大阪・関西万博)の一環であり、各校からの発表を通じて未来に向けたアイデアを提案する貴重な機会となる。
パブロスの役割
この取り組みを支えているのが、パブロス株式会社だ。教育テクノロジー企業として、彼らは探究学習を活性化させ、社会課題の解決に貢献するプラットフォームを提供している。特に「TEAM EXPO 2025」の共創パートナーとして、大阪万博の価値を具現化するプログラムに参加し、多様なチャレンジを支援している。
教育現場での良い実践例をシェアすることで、他の学校にも探究学習の重要性を広め、未来を担うリーダーを育成していく。全ての関係者が協力し合いながら、社会に貢献できる人材を育てるための取り組みが進んでいることを感じられるプロジェクトである。