生物多様性の価値を定量化
2025-07-25 13:25:30

東急不動産、英国手法を基にした生物多様性価値の定量化手法を日本初開発

東急不動産、生物多様性の定量化手法を独自開発



2023年、東急不動産株式会社と東急リゾーツ&ステイ株式会社は、英国のBiodiversity Net Gain(生物多様性ネットゲイン)政策を参考にした、新しい生物多様性価値の定量化手法を日本で初めて開発しました。この手法により、リゾート事業地における自然環境の状態を客観的に評価し、深刻な自然環境の問題に取り組む道筋をつけることが可能になりました。

背景と開発の目的


生物多様性の評価は、自然環境の保全や持続可能なビジネス実践を進める上で、ますます重要な課題となっています。特に、自然が豊かな地域にリゾート事業を展開する東急グループにおいては、ネイチャーポジティブの理念を実現する取り組みが求められています。この新しい手法の開発により、次の目標を設定しています:
1. 生物多様性に関連する取り組みの現状把握
2. グループの事業による生物多様性の維持と価値向上への貢献
3. ステークホルダーとの情報共有

定量化手法の詳細


この手法は、リゾート地域での生態系の影響を定量的に測定するものです。具体的には、次のステップで進められます。

ステップ1:スクリーニング評価


まず、衛星画像を用い、リゾート事業地の生態系ネットワークへの貢献度を評価します。このプロセスを通じて、優先的に調査すべき地域を選定します。今回選ばれたのは「東急リゾートタウン蓼科」です。

ステップ2:現地詳細調査


蓼科では、植生や水系に関する現地調査を実施し、自然環境の現状を把握します。

ステップ3:生物多様性向上に対する定量評価


英国BNGで使用されるBiodiversity Unitの考え方を基に、日本の自然に適合した生物多様性評価手法を開発し、現状評価を実施します。

ステップ4:アクションプラン策定と保全活動の推進


評価結果をもとに、数値的向上を目指したアクションプランを策定し、実行に移します。

評価と今後の活動


具体的な評価結果では、蓼科には高得点が記録されましたが、改善が必要な点も多く見つかりました。これらの結果を基に、今後はアクションプランの策定に取り組み、持続的な生物多様性保全活動を行います。

また、他のリゾート地でも同様の手法を適用し、多様な環境保全活動の実施を目指します。特に、体感型サステナブルリゾート視察ツアーの提供を開始し、自然環境の保全に向けた取り組みを地域と共に進めることを目指しています。

体感型サステナブルリゾート視察ツアー


2025年10月以降、蓼科での取り組みを体験できる視察ツアーを用意しています。地元の食材を使用した料理や、地域で行われている環境活動を学び実践することで、参加者に実際の生物多様性保全の重要性を体感してもらいます。ツアーの詳細は、東急不動産のウェルネス事業ユニットまでお問合せください。

私たちの取り組みは、環境保全と地域の未来を見据えた持続可能なビジネスモデルの一環として、今後も進化し続けることでしょう。私たちとともにこの取り組みに参加し、未来の持続可能な社会をつくる手助けをしましょう。


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会社情報

会社名
東急不動産株式会社
住所
東京都渋谷区道玄坂1-21-1渋谷ソラスタ
電話番号
03-6455-1121

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