マウザーが新たにTexas Instruments製電源管理ICの取り扱いを開始

マウザーが新たに取り扱う車載用電源管理IC「TPS650352-Q1」

グローバルな電子部品ディストリビューター、マウザー・エレクトロニクスは、Texas Instrumentsの新製品である「TPS650352-Q1」の取り扱いを開始しました。このICは、特に車載カメラモジュール向けに設計されており、高集積型の電源管理を実現しています。

TPS650352-Q1の特徴

TPS650352-Q1は、1つの低ドロップアウト（LDO）レギュレータと3つの降圧（ステップダウン）コンバータを組み合わせた設計が施されています。この集積度の高さにより、複数の機能を一つのデバイスに統合することが可能です。このICは、サラウンドビューカメラやリアビューカメラ、ドライバーモニタリングカメラなど、様々な用途に対応しています。また、AEC-Q100グレード1に準拠しており、厳しい環境下でも信頼性が求められる車載用途に最適です。

降圧型コンバータ

このICには、固定周波数PWMモードで動作する3つの降圧型コンバータが搭載されています。その中でも、BUCK1コンバータは最大18.3Vの入力電圧に対応しており、パワー・オーバー・同軸（PoC）接続に適しています。加えて、LDOは入力電圧範囲が2.5Vから5.5V、出力電圧範囲が1.8Vから3.3Vという柔軟性を持ちながら、最大300mAの電流供給が可能です。

設計の柔軟性と保護機能

TPS650352-Q1は、各降圧コンバータに独立した電圧入力を設けているため、設計や電源シーケンスにおいて高い柔軟性を実現しています。さらに、高度な診断機能と保護機能が追加されており、動作温度範囲は－40°Cから＋125°Cと幅広い環境に対応しています。これにより、様々な車両システムの要求に応じた強力なパフォーマンスを保証します。

評価モジュールによるサポート

Texas Instrumentsの評価モジュール「TPS650350Q1EVM」は、このICの性能を試すための重要なツールです。モジュールにはUSB–I²Cアダプタや、各レギュレータの入力・出力用の電源端子、テストポイントが装備されており、実施可能な測定が容易に行えます。詳細な技術情報やデータシートは、マウザーの特設ページから確認することができます。

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マウザーの取り扱い製品

マウザー・エレクトロニクスは、最新の半導体や電子部品、産業用オートメーション商品の正規代理店として数多くの商品を取り揃えています。取り扱う製品は、全て認定済みの純正品であり、迅速な配送が特徴です。エンジニア向けには、各種テクニカルリソースやデザイン情報を提供するライブラリも充実しています。さらに、最新情報や新製品に関するニュースを、無料のeニュースレターを通じて配信しています。このサービスにより、エンジニアは必要な情報をタイムリーに受け取ることができます。

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Texas Instrumentsの概要

Texas Instrumentsは、半導体業界の先駆者としてアナログICおよび組込みプロセッサの開発に力を入れており、車載や産業、通信機器など広範にわたる市場向けに適した技術を提供しています。彼らの技術革新はエレクトロニクスの世界を進化させ、より手頃な価格で品質の高いソリューションを実現しています。

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このように、新型電源管理IC「TPS650352-Q1」は、今後の車載技術への適用が期待される革新的な製品です。マウザー・エレクトロニクスでの取り扱いを通じて、多くのエンジニアにその性能を体験していただける機会が増えることでしょう。

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