小学生が『にっぽん丸』での職場訪問を体験
2025年12月18日、名古屋市教育委員会が推進するキャリア教育プログラム「ミラトラ」に参加した名古屋市立の小学生約100名が、商船三井クルーズによって運航されるクルーズ船『にっぽん丸』を訪れた。この機会は、子どもたちに海事産業についての理解を深めてもらうために企画されたもので、大きな注目を集めた。
当日は、多くの職業人が集まり、船の安全運航やサービスの質、料理に関する特別講話が行われた。船長や機関長、ゼネラルマネージャー、総料理長が登壇し、それぞれの職業について詳しく説明した。特に、船長からは航海の際に必要な判断力や責任感について、機関長からはエンジンの管理や運用の重要性について話があり、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けていた。
また、名古屋港管理組合からの講話では、「名古屋港の役割と海事教育」というテーマで、港湾の歴史や物流の重要性について学ぶ時間が設けられた。この講義を通じて、子どもたちは日本の経済と貿易における港の重要性を認識し、今後の自分たちのキャリアについての考えを深める機会が得られた。
港の歴史と物流の観点から、子どもたちが受けた講義は非常に有意義であり、参加した児童たちの多くが興味津々で質問をしていた。このプログラムを通じて、クルーズ事業や海事産業に関心を持つ子どもたちが増えることが期待される。
商船三井とその関連会社は、地域社会と連携し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っていく方針である。今回の訪問はその一環であり、今後もこうした教育活動を通じて、未来の海事人材を育成していくことが計画されている。
参加した子どもたちは、堅苦しいだけでなく、楽しみながら最先端の海事業務について学ぶことができた。これからの海の世界で活躍する人材のために、このような体験は貴重であり、一人一人が感じたことを今後の学業や将来に生かしてほしいと願う。
この取り組みは、名古屋市の教育委員会が力を入れている「ミラトラ」と呼ばれる教育支援プログラムの一環であり、地域の企業や団体との連携を通じて、学校での学びを実社会で活かす機会を提供することを目的としている。未来の職業についての体験は、子どもたちが社会に出たときの大きな助けとなるだろう。
これからも商船三井クルーズの活動は地域社会にとって有益であり続け、その事業を支える人材の育成に寄与することから、今後の展開に注目していきたい。