運動不足を感じる人が約8割、続けるためのモチベーションが課題
株式会社ロイヤリティマーケティングが行った「生活者の運動実態調査」の結果が発表され、運動不足を感じている人が約8割に達することが明らかになりました。この調査は2025年9月8日から12日までの間に、15歳から79歳の全国の方を対象に実施されました。調査に参加したのは1,320名で、彼らの運動習慣や認識についての詳細なデータが集められました。
調査結果の概要
運動を自覚する約8割
調査の結果、運動不足を「よく感じる」と回答した人が39.7%、続いて「ときどき感じる」が36.7%で、合わせて約8割の人々が日常的に運動不足を自覚していることが分かりました。この現象は、日常生活において身体を動かす機会が減少していることを示唆しています。
モチベーションが続かない
運動を続ける上での最も大きな壁として、「モチベーションが続かない」との回答が31.1%で最も高く、次いで「体力が続かない」(19.2%)や「時間がない」(16.1%)が続きました。特に、モチベーションの維持が運動習慣を形成する鍵であることがうかがえます。他にも、「気軽に利用できる施設」が最も望ましいサポートとして挙げられ、特に運動のハードルを下げるために、地域にはこうした施設が求められていることが浮き彫りになりました。
運動の頻度
さらに、運動の頻度に関する調査結果では、「ほとんど運動をしない」と答えた人が約4割に達し、運動を習慣化している層がいかに少ないかが示されています。運動を習慣化している層は男性に多い傾向が見られ、女性よりも運動する頻度が高いことが分かりました。
健康維持が動機
運動を始めるきっかけについては、「健康維持」が最も多く、全体の60%を超える回答を占めました。特に70代では84%が健康維持を理由としており、世代が上がるほどこの意識が強まることが分かります。比較的若い10代では、体重管理の意識が強いのも特徴的です。
利用される運動場所
運動を行う場所としては「近所の公園・屋外」(49.7%)や「自宅」(45.8%)が上位を占め、外部の施設ではなく、自身の住環境を重視する傾向が見られました。ジムやフィットネスクラブ利用者は少数で、特に運動の頻度にばらつきがあることも分かりました。
運動の効果
最後に運動を始めて良かったこととして「気分のリフレッシュ」が最も多く、次いで「体調が良くなった」が続きました。特に高年層が体調改善を実感している様子が見られ、運動がメンタル面だけでなく身体的な健康にも寄与していることが明らかになりました。
まとめ
この調査結果を通じて、運動不足の現状やモチベーションの大切さ、さらには運動を始める理由や実際の運動頻度、効果などが浮き彫りになりました。地域社会においても、気軽に運動ができる環境づくりが求められる中、私たち一人ひとりが運動を取り入れ、健康な生活を目指すことが重要です。