総務省が新たな900MHz帯無線利用の調査を開始
総務省が推進する900MHz帯の新たな無線利用調査
令和7年8月25日から10月1日までの期間、総務省は900MHz帯を使用する新たな無線利用に関する調査を実施します。この調査は、デジタルMCA陸上移動通信システムおよび高度MCA無線通信システム終了後の空き周波数帯の活用策について検討するために行われます。
背景と目的
2023年12月13日、総務省は周波数再編アクションプランを発表し、高度MCA無線通信システムが令和9年3月末にサービス終了するとの報告がありました。また、デジタルMCA陸上移動通信システムも令和11年5月末でのサービス終了が決定しています。
これらの背景を踏まえ、高度MCA無線通信システムに係る参入希望調査と3GPP技術仕様に基づく移動通信システムの提案募集を行っています。対象周波数は890〜900MHzおよび928〜945MHzで、新たな無線システムにおける技術的条件も現在議論されています。
調査の内容
調査の主要項目には以下が含まれます。
1. 高度MCA無線通信システムに係る参入希望調査
890〜900MHz及び935〜945MHzの周波数を用いたシステムの導入希望者を募ります。
2. 3GPP技術仕様に準拠した移動通信システムの提案募集
対象周波数を用いたシステムの提案を歓迎します。
3. 具体的な無線利用に関する提案募集
新たな無線利用を計画している方からの提案も募ります。
提出方法
調査への参加を希望する方は、指定の方法で提案を提出できます。詳細は別紙に記載されていますが、調査への参加は任意であり、提出内容が今後の申請の有無や内容に拘束されることはありません。
今後のスケジュール
調査の結果は、総務省による外部有識者の意見をもとに評価され、空き周波数帯のより良い活用方法について検討が続けられます。調査結果は公表予定ですので、興味のある方は注視しておく必要があります。
この調査を通じて、900MHz帯の新たな無線利用が促進され、通信技術の発展に寄与することが期待されています。今後の発表に期待が高まります。