江戸時代の出版文化を振り返る特別展示
東京都立中央図書館では、江戸時代の出版文化をテーマにした特別展示「情報、江戸を駆ける!蔦屋重三郎が生きた時代の出版文化」が、2023年1月24日から3月23日まで開催されます。この展示では、江戸のメディア王であった蔦屋重三郎の業績や、彼が生きた時代に発展した様々な情報媒体に焦点を当て、多彩な展示を通じてその魅力を伝えます。
企画の詳細
1. 展示期間と場所
- - 会期: 令和7年1月24日(金)から3月23日(日)まで
※休館日: 2月6日(木)、2月21日(金)、3月6日(木)、3月21日(金)
- - 時間: 午前10時から午後8時45分まで(土日祝は午後5時30分まで)
- - 場所: 東京都立中央図書館4階企画展示室(入場は無料)
特別に一部の原資料が展示される期間もあり、特に2月22日(土)から2月24日(月・休)には貴重な資料を直接見ることができます。
2. 展示内容
展示では、江戸時代の出版文化の中で、以下の重要な要素が紹介されます。
(1) 出版文化の仕掛け人
江戸の板元「蔦屋」の店舗を模型で忠実に再現し、その店舗がどのように作品を世に送り出したのかを明らかにします。また、十返舎一九の名作を視覚的に楽しめる朗読付き映像も用意され、有名な出版関係者の経歴をパネルで紹介します。
(2) 江戸のマスメディア
江戸のマスメディアの代名詞である「瓦版」が中心の展示です。特に、黒船来航や安政の大地震に関連して発行された瓦版や、風俗を伝える浮世絵、見立番付(ランキング表)などが取り上げられ、イベントや商品をどう宣伝していたのかが理解できます。
(3) 江戸のガイドブック&HOWTO本
江戸名所を紹介する「江戸名所花暦」や、豆腐料理の実用書「豆腐百珍」など、当時の実用的な書物が並びます。江戸の町の広がりや町並みを「嘉永改正御江戸大絵図」で展示し、当時のガイドブックの映像も楽しむことができます。
(4) 情報を記録する
カメラがない時代、情報を記録するために用いられた絵図についても触れ、「幕府銀座之図」などの珍しい資料が展示される予定です。これにより、情報の記録手段としての絵図の重要性も理解できます。
そのほか
江戸の出版文化を体験できるコーナーも用意されており、来場者を楽しませる内容が盛り込まれています。
3. 関連イベント
また、展示会の期間中、NHKの大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」のパネル展も開催される予定です。このイベントは2月7日から2月28日の間、東京都立中央図書館で行われ、蔦屋重三郎の魅力をさらに引き立てます。
この特別展示にぜひ足を運んで、江戸時代の出版文化の深さと魅力を体感してみてください。
東京都立中央図書館の詳細は、公式サイトをご覧ください: リンク