画期的な漏水検知ソリューションが販売開始
2023年3月、株式会社レスターとその子会社である株式会社プリバテック、さらにエイブリック株式会社(ABLIC)及び東芝デジタルソリューションズ株式会社の4社が協力し、新しい巡回型漏水検知ソリューションの販売を開始しました。このシステムは、漏水の早期検知を可能にし、顧客が重要資産を保護する手助けをします。
システムの背景
近年、複数の工場やビルの管理を行う中で、保守・運用面での人手不足が深刻な問題となっています。レスターおよびPCIグループは、この問題に応えるべくデジタル化によるソリューションを追求し、信頼性の高い漏水検知システムを開発しました。
システムの概要
この新型システムは、ABLICの特許技術「CLEAN-Boost®」を使ったバッテリレス漏水センサーと、東芝デジタルソリューションズの「ifLink®プラットフォーム」を組み合わせています。この技術によって、従来必要だった電源供給や回線工事が不要となり、非常に導入しやすくなっています。
設置したセンサーが漏水を検知すると、その情報は通勤中の巡回者が手にするスマートフォンのifLinkアプリにリアルタイムで通知されます。この通知により、漏水の発生した場所を迅速に特定できるため、必要な対策を即座に講じることが可能です。
便利な機能
もし巡回の際に漏水の通知を見逃しても、アプリは検知した情報をLogファイルに保存します。これにより、帰社後に情報を確認し、漏水の有無を容易に確認することができます。これにより、漏水による事故を未然に防ぐことに繋がるでしょう。
今後の展望
プリバテックは、さらに広範囲での漏水検知を目指して、他の据置型漏水検知システムとの組み合わせも考えています。また、漏水検知だけでなく、さらなるセンシングプラットフォームの開発にも取り組む意向を示しています。
バッテリレス漏水センサーの特長
こちらのセンサーは、手間のかかる電池交換が不要です。水漏れによって発電する仕組みを持ち、多様な場所に設置できます。これにより、特に古い建物や既存の設備に対しても簡単に運用できるメリットがあります。使いやすさと信頼性を兼ね備えたこの新型センサーは、業界内でも注目を集めることでしょう。
ifLink®プラットフォームの利点
このプラットフォームはIoT機器やWebサービスの連携をスムーズに行うことができ、業界を問わず多様なサービスとの統合を可能にします。ユーザーインターフェースも簡単で、運用に際して特別な技術は不要です。
商品説明会のご案内
新システムの説明会は2025年6月に開催予定です。詳細は公式ウェブサイトにて発表されるとのことなので、興味がある方はぜひチェックしてください。
会社情報
- - 株式会社レスター: 半導体及び電子部品の販売、設計開発を行う企業で、再生可能エネルギーの普及にも力を注いでいます。
- - 株式会社プリバテック: 半導体デザインやハードウェア開発を手がける会社で、レスターの子会社です。
4社の協業により実現したこの新しい漏水検知ソリューションは、今後の建物管理を大きく変える可能性を秘めています。