トラック業界の新たな一歩:ハコベルが取り組むシステム強化
ハコベル株式会社は2025年7月9日、トラック予約/受付システム「トラック簿」における新機能を発表しました。この機能強化により、呼出前トラックの絞り込みと並べ替えがさらに簡単になり、多くのトラックが待機している状況でも目的のトラックをスムーズに見つけることができるようになりました。
開発の背景
物流業界は今、抜本的な効率化が求められています。改正された「物流効率化法」では、すべての荷主や物流事業者に対し、積載効率の向上、荷待ち時間の短縮、荷役時間の短縮といった3つの取り組みが必須とされています。ハコベル社の「トラック簿」は、トラックドライバーが施設に到着後の受付業務や呼出業務をデジタル化することで、この流れに貢献してきました。
このシステムは、施設内での荷待ち荷役時間の測定や可視化を支援するとともに、デジタル技術を活用することで業務の効率化を図っています。ユーザーからの要望を受け、呼出機能などの強化が進められ、今回の新機能が追加されました。
具体的な要望と新機能の内容
多くの企業様からは、トラックを呼び出す際に特定の条件(例えば「どの荷主の荷物か」)で絞り込む機能があると、より目的のトラックを探しやすいとの意見が寄せられていました。また、受付順だけでなく予約した時間順で表示されることや、よく使用する条件を保存して簡単に呼び出せる機能が求められていました。
新たに追加された「フィルター」ボタンにより、ユーザーは自分の希望にあった条件でトラックの絞り込みや並べ替えができます。例えば、「大型トラック」の「受付済み」状態のトラックを、受付時間順に並べたり、特定の荷主のトラックのみを表示したりできます。加えて、設定した絞り込み条件を保存することで、業務に合わせた使いやすいシステムを実現しています。
実際の運用改善への影響
この機能強化により、「トラック簿」を利用する運転手や受付担当者は、業務の効率が大幅に向上します。これにより、待機時間の短縮はもちろん、トラックの呼び出しの際の迷いも減少し、スムーズな物流運営が可能になります。ハコベルでは、今後もユーザーからのフィードバックを踏まえ、さらなる機能改善を図る予定です。
トラック簿と今後の展望
「トラック簿」は、近年急速に導入が進んでいるバース管理のSaaSプロダクトとして、顧客から高い評価を得ています。このシステムは、荷待ち時間や荷役時間の把握を容易にし、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現します。特に、契約形態の柔軟さやコストパフォーマンスの良さも注目されています。
ハコベル株式会社は、物流効率化に対する取り組みをさらに進化させ、ユーザーの要望に応える形で機能改善を続けていくことで、業務の効率化と環境への配慮を両立させていく考えです。物流の未来を見据えた取り組みに期待が寄せられます。
まとめ
テクノロジーの進化は物流業界にも新たな風を吹き込んでいます。ハコベルの「トラック簿」は、その一助となることを目指すとともに、ユーザーがより快適で効率的に物流業務を行えるよう、今後も革新を追求し続けることでしょう。