蓄電池技術の革新
2018-12-17 11:50:36

太陽光発電の新時代を切り開く蓄電池技術の革新

蓄電池消費率改善技術のライセンス契約締結



オランジュ株式会社の挑戦



神奈川県横浜市に拠点を置くオランジュ株式会社は、2018年12月17日に重要な発表を行いました。この日、同社は特許権者の安部仁と蓄電池の消費率改善技術に関するライセンス契約を締結したと発表しました。この技術は「車両用エネルギー消費率改善装置」として特許が取得されています。それにより、オランジュは太陽光発電用の蓄電池の事業開発や商品開発において独占的に利用できる権利を手に入れました。

契約締結の背景



今後、再生可能エネルギーの中で太陽光発電がさらに普及することが見込まれる中、オランジュは2010年から太陽光発電のO&Mサービスを提供してきました。この経験を活かして、同社は太陽光発電設備オーナーのニーズに応えようとしています。また、固定価格買取制度の終了を迎え、今後は「自産自消」の流れが強まることでしょう。

実際に、近年日本では自然災害が頻発しており、それに伴い家庭や企業での蓄電池への関心が高まっています。しかし、リチウムイオン蓄電池は高価なため、依然として需要が限られているのが現状です。そのような中、オランジュは太陽光発電と蓄電池の連携活用に関する相談が増加していることに着目し、この特許技術を導入しました。

特許技術の概要



「車両用エネルギー消費率改善装置」は、鉛蓄電池の消費率を改善し、延命化を図るために設計されています。特に、鉛蓄電池の劣化原因の多くはサルフェーションに関連しており、この技術はその生成を抑制するためのパルス発信器の原理を活用しています。これにより、充放電を繰り返す際にサルフェーションの付着を防ぐことが可能になります。

今後の展望



オランジュは、太陽光発電に関する技術と知見を持つ企業や研究機関と協力し、共創プロジェクトを立ち上げる計画です。その結果、太陽光発電用の蓄電池における新たなビジネスモデルを生み出し、産業におけるエネルギー課題を解決するための活動を進めていく考えです。2019年以降の市場動向を見据え、オランジュの取り組みは多くの期待を集めています。

未来のエネルギーを創造する



この契約を通じて、オランジュはただ蓄電池の消費率改善だけでなく、蓄電池のコスト削減やコンパクト化を実現し、家庭や企業への普及を加速させることを目指しています。再生可能エネルギーの普及とともに、未来のエネルギー社会の形成に貢献することが期待されているのです。

会社情報

会社名
オランジュ株式会社
住所
神奈川県横浜市西区平沼1-2-24横浜NTビル1F
電話番号
045-900-1455

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。