AI医療機器「gastroAI-model G」が日経優秀賞受賞!その革新性とは
株式会社AIメディカルサービス(本社:東京都豊島区)が開発したAI医療機器「内視鏡画像診断支援ソフトウェア gastroAI-model G」が、2024年の日経優秀製品・サービス賞スタートアップ部門賞を受賞しました。この画期的なソフトウェアは、内視鏡検査中に肉眼では確認しにくい病変候補の検出を支援し、早期がん発見に寄与するための技術です。
gastroAI-model Gの特徴
gastroAI-model Gは、内視鏡ビデオ画像プロセッサから入力された病変候補の画像を解析し、生検などの追加検査が必要かどうかを医師に注意喚起する機能を持っています。これにより、医師は病変を見逃すリスクが低減し、正確な診断が可能になります。
AIの解析プロセス
内視鏡システムが取得したビデオデータを基に、このソフトウェアは肉眼的特徴を解析し、どの病変が生検等の追加検査が必要かを推定します。推定結果は内視鏡の表示エリアで矩形表示され、医師に対して視覚的な注意を喚起します。この先進的な技術は、がんの早期発見に不可欠な要素となっています。
日経優秀製品・サービス賞の意義
「日経優秀製品・サービス賞」は1982年から続く、特に優れた製品やサービスを表彰する制度で、今回で43回目を迎えました。この賞の受賞は、gastroAI-model Gが高く評価されている証拠です。特に、オリンパスや富士フイルム製の内視鏡機器にも対応していることが、幅広い適用を可能にし、評価された要素です。
代表取締役CEO・多田智裕氏のコメント
受賞に際し、CEOの多田智裕氏は「このアワードの受賞は、当社が提唱する『世界の患者を救う〜内視鏡AIでがん見逃しゼロへ〜』というミッションに向けた努力の成果であり、関係者の支えに感謝しています」と述べました。
胃がんの現状と内視鏡検査の重要性
日本では、毎年10万人以上が胃がんを患い、約4万人がその命を奪われています。内視鏡検査は、胃がんを早期に発見するための有効な手段ですが、早期の診断は特に難しいとされています。特に、胃炎に似た病態を見逃すことがあり、これが患者の生存率に影響を及ぼすため、AI技術の活用が非常に重要です。
今後の展開
AIメディカルサービスは、内視鏡AIを日本国内だけでなく、世界の医療現場へも展開する計画を立てています。国内メーカーが国際的にリードする消化器内視鏡の分野において、さらなる機能向上と対象器官の拡大を目指し、研究開発を進めていく考えです。これにより、内視鏡検査の質を一層向上させ、がんの見逃しを減らすことを目指しています。
おわりに
AIメディカルサービスの革新技術「gastroAI-model G」は、医療の現場に新しい可能性をもたらし、未来の内視鏡検査を変える力を持っています。その進展が、がん早期発見に寄与し、患者の命を救う一助となることを期待しています。