困難を抱える中高生にPCを寄贈で支援するCLACKの取り組み
認定NPO法人CLACKは最近、日本情報通信株式会社から104台の使用済みPCを受け取りました。この寄贈は、経済的な困難を抱える中高生に向けてデジタル教育とキャリア教育を提供するための重要なステップです。CLACKは、これらのPCを活用して、参加者が学び続けられる環境を整備し、自走力の向上を図っています。
この取り組みは「Pass the Baton(パス・ザ・バトン)」と名付けられ、2021年6月から始まりました。CLACKは、企業からの寄贈を通じて、使用済みPCを中高生に届けるプロジェクトに取り組んでいます。寄贈されたPCは、株式会社パシフィックネットによってデータ消去やクリーニング、OSの再インストールが行われた後、中高生に品物として提供されます。
取り組みの意義
CLACKの理事長平井大輝氏は、今回の寄贈を受けて「困難な状況にある中高生に対して、デジタル教育の機会を広げることが何よりも重要です。彼らが技能を高め、自らの未来を切り拓く手助けをすることが私たちの使命です」と述べています。これによって、中高生はプログラム参加期間中のみならず、卒業後も独自の学びを続けることができる環境が整います。
今まで、CLACKの「Pass the Baton」プログラムには、多様な企業が賛同し、CSR活動やSDGsの一環として参加しています。これまでに累計1,600台以上のPCが寄贈され、その影響は計り知れません。多くの中高生が、このプログラムを通じて新たなスキルを身に付け、自身のキャリア形成に向けた第一歩を踏み出しています。
今後の展望
CLACKは、企業からのさらなるPC寄贈を呼びかけています。興味のある企業は「Pass the Baton」の公式ページを通じて詳細を確認できます。この取り組みが多くの困難を抱える中高生にとっての希望の光となり、未来に向かって羽ばたくための強力なサポートとなることを期待しています。
また、CLACKは大阪と東京を拠点に、デジタル教育やキャリア教育を無償で提供しており、これにより中高生の自己成長を促進しています。今後も多くの企業や個人の支援を受けながら、困難を抱える子どもたちへ寄り添った活動を続けていく方針です。
会社の背景
日本情報通信株式会社(NI+C)は1985年に設立され、今年で創立40周年を迎えます。システム開発から基盤構築、クラウド向けのソリューション提供まで幅広く手掛ける企業です。「おもひをITでカタチに」をスローガンに、顧客の経営課題の解決に寄与することを目指しています。
CLACKの活動は、単なるPCの提供にとどまらず、将来の自立した社会人を育成するための重要な一環として位置づけられています。寄贈されたPCは、参加者が実際に使用し、生徒たちが新しい技術を身に付けるための貴重な資源です。デジタル教育の普及を通じて、より多くの中高生が教育のハンデを乗り越えられる未来を築くことが期待されています。
最後に、CLACKは企業や個人の寄付により支えられています。新たな教育機会を必要とするすべての中高生に対して、さらなる支援の輪を広げていくことが、私たちの目標です。