岡山大学が「微生物エクスプローラーズ」第2回ミーティングを実施
2025年4月8日、国立大学法人岡山大学(岡山市北区、学長:那須保友)は、微生物に関する研究者同士の異分野交流を促進する「微生物エクスプローラーズ」の第2回ミーティングを開催しました。このイベントは、微生物の研究を行う学内の専門家たちが一堂に会し、様々な知見を共有する場として設けられています。
ミーティングの目的
このプログラムの理念は、微生物研究者間の横のつながりを強化し、共通の機器や手法の共有を通じて新たな共同研究や学問分野の開拓を目指すものです。具体的には、微生物をテーマにした交流の場を通して、学内外からの資金を獲得し、高価な共同使用機器の導入や拠点の設立、人材の確保を図っていきます。これにより、岡山大学の微生物研究の基盤を更に強固にする狙いがあります。
第2回ミーティングの内容
今回のミーティングは、ハイブリッド形式で行われ、参加者はリアルタイムでの交流とオンライン参加の両方が可能でした。発起人である守屋央朗教授(学術研究院環境生命自然科学学域)からの趣旨説明に続き、岡山大学病院の冨田秀太准教授が「アクネ菌の比較ゲノム解析とプロバイオティクス」のテーマで講演を行いました。さらに、能年義輝教授(環境生命自然科学学域)による「植物病理学:植物病原糸状菌の病原性と微生物農薬の作用機序」、岡村裕彦教授(医歯薬学域)による「歯周病原菌由来の細胞外小胞と全身性疾患」についての講演も行われました。
講演後には参加者同士のディスカッションが行われ、活発な意見交換がなされました。また、ミーティング後には交流会も実施され、今後の具体的な活動についてのアイディアが語られました。
次回の予定
次回の第3回ミーティングは、4月21日午後2時から倉敷市に位置する岡山大学資源植物科学研究所で予定されています。この回でも、最新の研究成果や新たな探索の場が設けられ、さらなる研究の発展が期待されています。
次回は、谷明生先生による「植物共生メタノール資化性細菌の生態」、小澤真一郎先生の「微細藻類の緑藻クラミドモナスを使用した光合成研究」、植木尚子先生の「赤潮原因藻ヘテロシグマの生態生理を支える分子機構の解明」をテーマにした講演が予定されています。
結語
岡山大学の「微生物エクスプローラーズ」は、科学の最前線に立つ研究者たちが協力し合う重要なプラットフォームとして、さらなる発展と可能性を秘めています。研究者の皆さんは、今後の活動に注目し、積極的に参加してみることをお勧めします。微生物研究の未来を共に築き上げていきませんか?