『ゆるこもりさんのための手帳術』が重版決定！講演会を全国で無料開催

新しいセルフケア手帳術が誕生

社会における生きづらさが深刻化する中で、届きにくい支援の形を模索してきた著者・熊野賢氏の書籍『ゆるこもりさんのための手帳術』が重版を迎えました。これを記念して、全国の5都市で無料の出版記念講演会を開催します。これまでの経験を基に、新たなアプローチでコミュニティの中での「見えない生きづらさ」に心理的な光を当てる試みです。

生きづらさに寄り添う

内閣府の調査によれば、国内には約146万人の「ひきこもり状態」が存在するとされています。さまざまな理由から社会生活に参加できない人々が増加している一方で、彼らが抱える心の負担は多岐に渡ります。「朝起きられない」「人間関係が重荷」「外出が困難」といった問題は、多くの人に共通する悩みです。このような生きづらさに対して、熊野氏は長年のひきこもり支援の経験を元に「できない自分を責めず、できたことに光を当てる」という思考法を編み出しました。

手帳術の具体的なメソッド

彼が提案する手帳術は、単なるメモではなく、自分を見つめ直し、整理するための道具です。本書を使った実践により、読者は少しずつ日常生活での自信を積み重ね、心の整理ができるようになります。「書くことで心を整理し、自己肯定感を育てる」というコンセプトのもと、ゆるこもりさんたちが自分を大切にするための手助けとなるでしょう。手帳を通じて「ひとりじゃない」と感じることができるという感覚は、何よりも重要です。

熊野賢からのメッセージ

著者の熊野氏は、自身も長い間生きづらさに苦しんだ経験を持ちます。「できないことばかりに目が行くことは、多くの人が経験することです。手帳を通じて、自分を責める必要はないこと、むしろできたことに目を向ける大切さを伝えたい」と語ります。これからの講演会では、この実体験も交え、参加者に共感を呼ぶ内容になっています。

講演会の詳細

出版記念講演会は、全国5都市にて開催されます。対象は生きづらさを抱える方々や、支援を行いたいと考える全ての方です。講演の中では「ゲートキーパー」として誰もができる見守りの重要性や、日本の恥とも言える「ひきこもり文化」の現状について触れます。さらに、熊野氏自身の失敗や成長のエピソードも交えながら、一般的な文化に対する視点を広げていきます。ひきこもりの状態を理解し支援するための基礎を学び、共に考える時間となることが期待されます。