Caccoとペイジェントが結ぶ新たな提携
オンラインショッピングが日常生活に深く馴染んだ現代社会において、EC決済の安全性はますます重要なテーマとなっています。かっこ株式会社(以下、Cacco)は、株式会社ペイジェントと業務提携し、ECサイトにおける不正利用対策を強化する取り組みに乗り出しました。2025年3月31日から、Caccoの高精度な不正検知サービスをペイジェントの決済サービスに組み込むことが決定しています。
不正利用の現状
2024年の日本国内におけるクレジットカードの不正利用額は550.0億円に達し、この損失は過去最高を記録しています。大半はクレジットカード情報の盗用によるものであり、そのためECサイトに対するセキュリティ対策の強化が急務となっています。特に、改正された割賦販売法に基づくクレジットカード・セキュリティガイドラインは、EC事業者に対して新たな不正対策を要求しています。
提携の目的と内容
この提携を通じてCaccoとペイジェントは、オンライン決済における信頼性を向上させることを目指しています。Caccoが提供する「O-MOTION」などの不正アクセス検知サービスや、不正注文検知サービス「O-PLUX」と「不正チェッカー」を加えることにより、多くのEC事業者に対してより効果的な不正防止策を提供します。
Caccoの不正検知サービス
- - O-MOTION: このサービスは、高度な端末特定技術を利用して、不正ログインをリアルタイムで検知します。ユーザーの利便性を損なわない形で、アカウント乗っ取りなどのリスクを軽減するための柔軟な機能が特徴です。さらに、多重登録やポイント詐取の防止にも対応しています。
- - O-PLUXと不正チェッカー: これらは、独自のアルゴリズムを用いて不正注文を早急に特定するサービスです。他人のカード情報を利用した不正利用や、悪質な転売行為を防ぐために設計されています。「不正チェッカー」は業界最安値での利用が可能で、EC事業者に嬉しい選択肢を提供します。
ペイジェントの強み
株式会社ペイジェントは、NTTデータと三菱UFJニコスの共同出資で設立された決済サービス会社です。安心の経営基盤をもとに、クレジットカード決済を含む多様な決済手段を一括で導入できるシステムを提供。特に、オンラインショッピングやデジタルコンテンツ取引に強みを持ち、広範なニーズに応えています。
Caccoの経営ビジョン
Caccoは「未来のゲームチェンジャーの『まずやってみよう』をカタチにする」というビジョンのもと、企業が抱える課題解決を目指しています。特に、不正検知サービスを中心に、法令に基づいた質の高い対策を提供しており、クレジットカードの安全性向上にも寄与しています。
期待される効果
この提携によって、EC事業者はより高いレベルのセキュリティ対策を導入しやすくなり、顧客に対して信頼性のあるサービスを提供できるようになります。決済に対する不安を和らげることができ、消費者の安心感を高める一助となるでしょう。今後の進展が注目されるこの提携を通じて、CaccoとペイジェントのリーダーシップがEコマース分野のさらなる発展に寄与することが期待されます。