東京都新宿区にある京王プラザホテルのメインバー<ブリアン>。ここでバーテンダーとして活躍する川勝隆斗さん(26歳)が、9月29日に開催された「第13回 創作カクテルコンペティション」で見事総合優勝を果たしました。この大会は東京都知事賞を授与する prestigiousなイベントであり、川勝さんはその栄誉に輝きました。
今年のテーマは「東京島酒」で、36人のバーテンダーがそれぞれ個性豊かなカクテルを披露します。この大会は新型コロナウイルスの影響で5年ぶりの開催となり、カクテルを楽しみながら審査も行うというスタイルが特徴的です。
川勝さんは、東京島酒造組合の「七福嶋自慢(芋焼酎)」を使用したカクテル『Golden Hour ~島影の記憶~』を創作しました。このカクテルは、新島の高校生が栽培した「七福薯」を原料にし、卒業式に帰島した卒業生への記念品として贈られる芋焼酎にインスパイアを受けています。
カクテルには、青春の思い出を表現するためのリキュールも使われており、フランス原産の薬草リキュールやパッションリキュールがブレンドされています。レモンジュースの酸味やマンゴーシロップの甘みが加わることで、全体のバランスを整え、味わいを引き締めています。特に材料はすべて「七福嶋自慢」に合うように黄色で揃えられ、このバーテンダーのこだわりが光ります。
視覚でも楽しめるよう、オレンジピールと金箔を使ったデコレーションが施されており、まさに島を祝うシーンがカクテルに表現されています。川勝さんの情熱と独自の視点が活かされたこの作品は、客たちの心に深く響くことでしょう。
優勝を果たした川勝さんは、2018年に京王プラザホテルに入社し、<ブリアン>での経験を重ねてきました。今回の勝利は彼の努力の結果であり、同ホテルでは2024年10月16日から12月30日まで、この優勝カクテルを特別販売することが決定しています。価格は1,900円(サービス料・税金込)で、興味を持った方はぜひお試しください。
川勝隆斗の今後の活躍にも期待が高まります。彼のような才能が育つことで、カクテル界に新たな風が吹き込まれることでしょう。これからも彼の手から生まれる素晴らしいカクテルに注目していきたいですね。