脱炭素とブロックチェーン連携
2023-02-06 11:08:58

オリエントシステムとFinal Aim、脱炭素に向けたブロックチェーン技術実証実験開始

オリエントシステムとFinal Aim、脱炭素に向けたブロックチェーン技術実証実験開始



株式会社オリエントシステムと、ブロックチェーン技術企業であるFinal Aim社は、脱炭素社会の実現に向けた共同プロジェクトとして、ブロックチェーン技術を活用した実証実験を開始しました。この取り組みは、製造業のサプライチェーンにおける課題解決に焦点を当て、透明性と効率性の向上を目指しています。

背景:脱炭素化とサプライチェーンの課題



近年、地球温暖化対策の重要性が増す中、企業はサプライチェーン全体でのCO2排出量削減が求められています。特に製造業では、原材料調達から製品製造、廃棄に至るまで、多くの工程で環境負荷が発生します。そのため、サプライチェーン全体の可視化と最適化が喫緊の課題となっています。

ブロックチェーン技術によるソリューション



この課題に対し、ブロックチェーン技術は有効なソリューションとなり得ます。ブロックチェーンは、改ざんが困難な分散型台帳技術であり、サプライチェーン全体の取引履歴を透明かつ安全に記録・管理できます。さらに、スマートコントラクトを活用することで、契約の自動化や効率的なワークフローを実現することも可能です。

オリエントシステムとFinal Aimの連携



オリエントシステムは、半導体、LED照明、ハーネスなどを扱う専門商社として、長年培ってきたものづくりのノウハウとグローバルな調達力を活かします。一方、Final Aim社は、デザインとデジタル製造業領域に特化したブロックチェーンプラットフォーム「Final Chain」を開発しており、その技術を提供します。両社は、それぞれの強みを活かし、以下の取り組みを進めます。

実証実験の内容



サプライチェーンにおけるトレーサビリティの向上
スマートコントラクトによる契約自動化と効率化
製造プロセスにおけるデジタル化
オリエントシステムのCO2排出量の可視化と削減

オリエントシステムの役割



オリエントシステムは、長年の経験に基づく専門知識と、20カ国以上での調達力を活かし、サプライチェーン全体の最適化を支援します。また、自社のCO2排出量を「Final Chain」に記録することで、環境負荷の削減に向けた取り組みを可視化し、サステナビリティ経営を推進します。

Final Aim社の役割



Final Aim社は、「Final Chain」プラットフォームを提供し、スマートコントラクトなどのブロックチェーン技術を活用したソリューションを開発・実装します。同社は、これまでにも、米国のAutodesk社やパナソニック社などとの協業実績があり、高い技術力と豊富な経験を持っています。

今後の展望



本実証実験を通じて得られた知見は、日本の製造業における脱炭素化とデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する上で貴重なデータとなります。両社は、この取り組みを通じて、サプライチェーンの透明性と効率性を高め、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。また、本プロジェクトは、中小企業における新しいビジネスモデルの構築にもつながる可能性を秘めています。

Final Aim社について



Final Aim社は、2019年創業の米国デラウェア州に本社を置く企業です。デザインとデジタル製造業領域に特化したブロックチェーン技術の研究開発を行い、UC BerkeleyのアクセラレータープログラムであるBerkeley SkyDeckやPlug and Play Japanのアクセラレータープログラムにも採択されています。

オリエントシステムについて



オリエントシステムは、東京都板橋区に本社を置く電子部品専門商社です。半導体、ハーネス、LEDなどの調達から、金型設計、製造、実装まで、一貫したサービスを提供しています。

会社情報

会社名
株式会社オリエントシステム
住所
東京都板橋区大和町4-10
電話番号
03-3961-7706

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