広島市の叡啓大学で、言葉と写真をテーマにしたワークショップ「写真解纜」が開催されました。このイベントは、2年生の飯田夏さんと4年生の玉置岳斗さんの主催で、2025年2月16日にアートスペースTHE POOLで行われました。
ゲストスピーカーには、写真家の足袋井竜也氏と叡啓大学のアートコーディネーターである香村ひとみ氏を迎え、参加者たちに貴重なアドバイスや講評が提供されました。約10名が集まった今回のワークショップでは、参加者はそれぞれが同じ時間と場所で写真を撮影し、その写真をプリントアウトして並べるというユニークなアプローチが取り入れられました。
デジタル時代において、アナログ的な手法であるプリントにこだわることで、参加者は自らの感性を新しい視点から見つめ直す機会を得ました。この過程で、参加者たちは他者との対話を通じて、自分の表現について深く考える時間を持つことができました。対話が進む中で、自分自身の無意識に隠れていた価値観や思いが引き出され、創造的なインスピレーションを与えられました。
特に参加者の中には、クリエイティブな仕事をしている方々も多く、写真と自分自身との関係について再評価する良い機会になったと多くの感想が寄せられました。参加者は、同じ空間で同じ瞬間を切り取った写真を通じて、それぞれが異なる視点や感情を持っていることを感じ、その多様性に触れることで新たな気づきも得られたようです。
ワークショップの目的は、自分自身に向き合うことの難しさを理解し、それを支援するための仕掛けが施されています。普段は向き合えない「自分」との対話を通じて、参加者は新たな発見を得られたのです。
写真という媒体を通じて、言葉を超えたコミュニケーションが生まれたこのワークショップは、今後も多くの人々にとって貴重な体験となることでしょう。叡啓大学のウェブサイトでも今回のイベントの詳細が紹介されていますので、ぜひ訪れて確認してみてください。
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