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Spin Digital社、Inter BEE 2023で次世代映像技術を披露

ドイツのSpin Digital Video Technologies GmbH（以下、Spin Digital社）は、2023年11月15日から17日まで千葉県幕張メッセで開催されるInter BEE 2023に出展し、最新の映像符号化技術を公開すると発表しました。

同社は、次世代地デジ放送フォーマットであるVVC/H.266+ MPEG-H 3DA、およびHEVC/H.265 8K 120pに対応したリアルタイムライブエンコーダを展示します。Inter BEE 2023では、VVC/H.266とHEVC/H.265を用いたライブ映像符号化の最新パフォーマンスを披露。最新版ライブエンコーダは、VVC/H.266 8K 60p 10bit、HEVC/H.265 8K 120p 10bitのHDRビデオのエンドツーエンドのライブエンコーディング、ストリーミング、デコーディングを可能にしています。

展示ブースでは、UHD 4Kおよび8Kのライブパフォーマンスに加え、没入型VRに焦点を当てたビデオエンコーディング技術や、次世代ビデオ・オーディオコーデックに関する技術相談にも対応します。

IBC 2023での成果も報告

Spin Digital社は、2023年9月15日から18日にオランダ・アムステルダムで開催されたIBC 2023でも、パフォーマンスが向上したVVC/H.266ライブエンコーダを出展。8K 60p 10bit HDRビデオのエンドツーエンドのライブエンコーディング、ストリーミング、デコーディングに成功しています。

IBC 2023では、インテルとの共同開発による第4世代インテルXeonスケーラブル・プロセッサーを用いた8K 60p VVCライブエンコーダを発表。この共同研究に関する技術論文はIBC 2023の議事録でオンライン公開されています。また、IBCデイリーショー新聞でも、新しい8K VVCライブエンコーダとSpin Digital社のブースでのデモンストレーションが報道されました。

パートナーとの協業

Spin Digital社は、フラウンホーファーIIS、Bitmovin社など、複数の企業と連携して技術開発を進めています。フラウンホーファーHHI、Bitmovin社、Spin Digital社は共同で、VVCによるアダプティブビットレートストリーミングの品質向上に関するデモンストレーションと技術論文を発表。nablet社とはHEVCおよびVVCコーデック展開に向けた戦略的パートナーシップを発表しています。さらに、フラウンホーファーIISおよびSalsa Sound社と協力して、VVCビデオとMPEG-H 3Dオーディオのエンコーディング、ストリーミング、再生のデモンストレーションを実施。AJA Video Systems社からは、AJA SDIカードとSpin Digital社の8Kビデオコーディングワークフローに関するケーススタディが公開されています。

Spin Enc Live v2.1の機能

最新世代のCPUアーキテクチャを活用したSpin Enc Live v2.1は、8K 60p VVCおよび8K 120p HEVCのライブエンコーディングとストリーミングを実現。カメラノイズ低減、画面コンテンツ最適化、アダプティブビットレートアプリケーション対応、知覚最適化など、コンテンツ品質向上のための機能も搭載しています。

Inter BEE 2023での予定

Inter BEE 2023では、次世代ビデオコーデックの最新バージョンに加え、無償評価デモ版の貸出についても相談を受け付けます。Spin Digital社の革新的な技術が、映像業界にどのような影響を与えるのか、注目が集まります。

関連リンク

サードペディア百科事典: 千葉県 Inter BEE Spin Digital VVC/H.266

Wiki3: 千葉県 Inter BEE Spin Digital VVC/H.266